佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

伊万里県権令就任140年記念特別展山岡鉄舟 ―激動の幕末・明治を駆け抜けた剣・禅・書の達人―

※この展覧会は終了しています。

美術館 2011年12月 8日(木曜日)~ 2012年1月15日(日曜日)

 廃藩置県が行われた明治4(1871)年、現在の佐賀県に厳原藩(旧対馬藩)を加えて伊万里県が成立し、山岡鉄舟(やまおかてっしゅう、1836~88年)が同年12月27日付で権令(知事に相当する職)に任命されてから、今年で140年目にあたります。

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 これを記念し、幕末から明治にかけて活躍した鉄舟の事績と佐賀県との関係などを紹介する展覧会を下記のとおり開催します。
 鉄舟は、慶応4(1868)年の戊辰戦争の時、幕府の精鋭隊頭を務め、西郷隆盛(東征大総督府下参謀)と静岡で直談判し、その後の江戸城無血開城に繋がる功績で有名です。また、明治期になると明治天皇の侍従を務めたほか、剣術や禅、能書でも特に有名であり、勝海舟、高橋泥舟と共に「幕末三舟」の一人に数えられる存在です。

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 この展覧会は、鉄舟が建立した東京都台東区の臨済宗寺院である全生(ぜんしょう)庵(あん)に所蔵される鉄舟の遺品類をはじめ、佐賀県内に伝来する鉄舟の書などの貴重な関係資料を展示することで、鉄舟の魅力的な人間像を紹 介します。 なお、県内で「山岡鉄舟」に関する情報を求めた結果、34件の情報提供があり、このうち新たに確認された鉄舟の書も展示します(下記12参照)。
 展示作品は、殆どが一般初公開(全生庵所蔵品は県内初公開)となりますので、この機会に是非とも御観覧ください。

会期 平成23年12月8日(木曜日)~平成24年1月15日(日曜日)
開会式 12月7日(水曜日)午後3時から
会場 佐賀県立美術館 2・3号展示室
観覧料 大人600円(500円) 大学生300円(200円)
※( )内は前売り及び20名以上の団体料金
展示構成 (1)鉄舟の生涯 : 伊万里県権令任官状、《山岡鉄舟木像》高村光雲作ほか
(2)鉄舟をめぐる人々 : 勝海舟、西郷隆盛、高橋泥舟、清水次郎長ほか
(3)剣・禅・書 : 最後の剣術稽古着、書屏風、掛軸ほか
(4)佐賀県内の書 : 所在調査による初公開作品を中心に
サテライト展示 期間:平成23年1月4日(水火曜日)~2月3日(金曜日)
場所:県庁本館1階 待合室
内容:元佐賀県知事鍋島直紹(なべしまなおつぐ)氏の書額「寒梅一朶已含春(かんばいいちだ、すでにはるをふくむ)」を展示します。
記念講演会(聴講無料) 日時:12月24日(土曜日)午後2時から3時30分
会場:佐賀県立美術館 ホール
演題:山岡鉄舟の剣・禅・書
講師:島 善髙先生(早稲田大学教授)
博物館・美術館セミナー(参加無料) 日時:12月11日(日曜日)午後2時からから3時30分
会場:佐賀県立美術館 4号展示室
演題:書にみる山岡鉄舟
講師:福井尚寿(県立美術館学芸員)
ギャラリートーク
(学芸員による展示解説/観覧券が必要)
日時:会期中の土曜日、日曜日、祝日 午後2時から40分程度
バスツアー 日時:12月15日(木曜日)
   午前9時受付開始(9時30分出発)、午後3時30分帰着予定
集合場所:伊万里市歴史民俗資料館
参加料:2,000円(予定/当日徴収)※観覧料、昼食代を含む
応募方法:往復はがき(1人1通)に、「山岡鉄舟展バスツアー参加希望」と氏名、郵便番号、住所、電話番号を書いて郵送してください。
県内所在調査の結果 (1)提供情報数:34件[佐賀市9、伊万里市8、唐津市4 他]
(2)情報内容:鉄舟の書作品28件、その他6件(県外所在の資料情報含む)
主催 山岡鉄舟展実行委員会(佐賀県立美術館、全生庵、佐賀新聞社)
後援 佐賀県、佐賀県教育委員会、佐賀県市長会、佐賀県町村会、伊万里市、伊万里市教育委員会、NHK佐賀放送局、STSサガテレビ、NBCラジオ佐賀、エフエム佐賀、ぶんぶんテレビ、佐賀県剣道連盟、佐賀県書作家協会、佐賀県書道教育連盟

山岡鉄舟展チラシ(1398KB; PDFファイル)

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山岡鉄舟

「至誠如神」
山岡鉄舟筆
「蓮華の画」
山岡鉄舟筆
高橋泥舟賛
富士山図並びに和歌
山岡鉄舟筆