佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

REPORT学芸員だより

七田忠昭館長の指導を受け吉野ヶ里遺跡で発掘体験-博物館実習-

2011年08月01日 学芸員実習

 7月25日(月曜日)から8月5日(金曜日)までの2週間、学芸員資格取得を目指している9大学21人の学生が、本館で博物館実習を行いました。

 実習7日目となるこの日は、吉野ヶ里遺跡(佐賀県神埼市・吉野ヶ里町)で発掘調査を体験しました。
 本館の七田忠昭館長・西田和己学芸課長、佐賀県教育委員会社会教育・文化財課の長崎浩主査・渡部芳久文化財保護主事の指導のもと、現在調査中の遺構の一部を「移植ゴテ」「ネジリ鎌」などで掘り進めました。
 その後、土器洗いの接合、図面作成の作業なども見学・体験し、最後は七田館長の案内で吉野ヶ里遺跡を全体を見学しました。

 翌2日午前中には、七田館長の「吉野ヶ里遺跡と佐賀県の考古学」の講義を受け、前日の発掘調査で学んだことを整理しました。

 吉野ヶ里遺跡を長年調査し、多くの著書を持つ弥生時代研究の第一人者であるとともに、同遺跡を特別史跡指定・国営公園開設へと導いた功労者でもある七田忠昭館長による1日半の実習・講義を受けた今回の実習生は、遺跡の貴重さや素晴らしさとともに、七田館長の学問に対する真摯な姿勢に感銘を受けていました。

(浦川)

博物館実習博物館実習
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