第43回あらかしコンサート
佐賀県立博物館・美術館では、佐賀城公園の自然や芸術作品に囲まれた豊かな環境で皆様に素敵な音楽を楽しんでもらうため、平成18年度から年に3回「あらかしコンサート」を開催しています。
第43回目となる今回は、佐賀県立博物館50周年特別展「THIS IS SAGA ―2つの海が世界とつなぎ、佐賀をつくった―」(会期:9月18日~11月3日)にちなみ、韓国の伝統音楽・舞踊のコンサートを開催します。
古来より、海の路を通じて朝鮮半島との交流が盛んであった佐賀。朝鮮半島からもたらされた先駆的な技術や文化は、佐賀のみならず日本各地に大きな影響をもたらしました。
今回は、朝鮮半島に古くから伝わる伝統芸能である「プンムル(農楽)」、打楽器を中心にアレンジされた音楽「サムルノリ(四物遊戯)」、華やかな音色が特徴の管楽器「テーピョンソ(太平簫)」による演奏などをお楽しみいただきます。
出演は、福岡を中心に活躍する「ビビㇺタ!チャンゴ教室」の皆さんと、テーピョンソ奏者の大野博司さん(ゲスト出演)です。
韓国の文化を体感できる今回のあらかしコンサートに、ぜひお越しください。
日時 |
令和2年10月11日(日曜日) |
会場 |
佐賀県立博物館正面玄関前(佐賀市城内一丁目15-23) |
参加料 |
無料(事前申し込み不要) |
定員 |
先着200名 |
出演 |
ビビㇺタ!チャンゴ教室 |
主催 |
佐賀県立博物館・佐賀県立美術館 |
その他 |
ご参加の際は、検温、マスクの着用、手指のアルコール消毒等の感染防止対策についてご協力をお願いします。 |
公演演目(予定)
プンムル(農楽)
韓国を代表する民俗芸能の一つ。元来は農村で、あるいは放浪芸人によって野外で演じられていた。様々な鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしながら、賑やかに踊る。
ソルチャンゴカラク
朝鮮半島を代表する打楽器、チャンゴ(杖鼓、長鼓)を使った演奏。プンムルで使われる多種多様なリズムを駆使して演奏される。
ワークショップ[楽器体験]
テーピョンソ独奏
リード楽器のテーピョンソ(太平簫)は、韓国の管楽器の中でも最も高音の響きを持ち、プンムルなどの演奏に併せて演奏される。今回は大野博司氏による独奏をお聴きいただく。
ソゴチュム(小鼓舞)
踊り用の小さな太鼓(ソゴ)を持ち、民族衣装を着た女性が舞う。
タルチュム(仮面舞)
朝鮮半島各地に伝承された郷土芸能である仮面舞。内容は風刺に富み、その時代の民衆のエネルギーを内包したダイナミックな踊りである。
サムルノリ(四物遊戯)
プンムルで使用される4つの打楽器を使い、舞台音楽として再構成されたもの。朝鮮半島に古くから伝わる4種類の打楽器[チャンゴ・プク(太鼓)・チン(銅鑼)・ケンガリ(鉦)]の4種類を使い、まるで遊んでいるかのように自由自在に演奏するパーカッション・アンサンブルである。
アーティストプロフィール
韓国民族打楽器演奏グループ 「ビビㇺタ!チャンゴ教室」
1989年から福岡を拠点に、韓国の民族打楽器の演奏、指導、公演など、様々な地域で精力的に活動しています。主宰者である朴康秀(パクカンス)を代表として、彼の教室の門下生たちである日本人や在日コリアンがメンバーになっています。
グループの名前である「ビビㇺ」とは韓国語で「混ぜる事」、「タ」は「打つ事」を表しており、様々なリズムを様々な人たちと一緒ににぎやかに打ち鳴らしていこうという気持ちを表す造語です。
大野博司(テーピョンソ奏者)【ゲスト出演】
1951年生まれ。在日韓国朝鮮人の子どものための子ども会活動の傍ら、90年から韓国でプンムル・サムルノリの基礎を学ぶ。
2003年~2009年、APU(立命館アジア太平洋大学)サムルノリサークル「シンミョン」の顧問を務める。
2005年より韓国のイー・シジュン太平簫研究所でテーピョンソを学ぶ。
2006年~現在 日本文理大学 サムルノリサークル「マダン」顧問。演奏活動のかたわら、後進の育成も行っている。