54江戸時代の暮らし

江戸時代の終わり頃の佐賀藩領には、40万人を超える人々が住んでいました。その多くは農業や漁業に従事し、工業や商業に携わる人々もいました。特徴的な産業としては、有田での陶磁器の生産、嬉野のお茶、佐賀東部地区での蠟(ろう)の生産、伊万里での石炭の採掘などが知られています。武士は、全人口の10%程度でした。武士の子供達が学ぶ藩校は、佐賀本藩の弘道館をはじめ各地に設けられました。一般庶民の学校である寺子屋は、各地に450ほどが設けられました。この数は現在の佐賀県内の小学校数の約2倍にもなります。