やきものをつくる原料(げんりょう)と道具(どうぐ)
- 原料はなんですか、土ですか。石ですか?
有田焼の場合は硬くて白い石を砕いて粘土をつくります。この石を陶石といいます。
また、唐津焼の場合は茶色の土を砕いて粘土にします。
- 陶石はどこにあって、何で運んでいるのですか?
江戸時代は有田町の東のはしにある泉山から掘り出し、牛や馬に引かせて運びました.今は、熊本県の天草からトラックや船で運んでいます。
- やきものを作るための道具はどんなものがありますか?
粉砕機(陶石を砕く)、土練機(粘土を練る)、ロクロ(形を作る)、素焼窯、筆、ヘラ、すり鉢(絵の具をすりつぶす)、本焼窯、上絵窯などがあります。
やきものの作り方とむずかしさ
- 素地作りとは何のことですか。また作り方にはどんな方法がありますか?
素地と書いて「きじ」とよんでいます。器の形のことです。ふつうロクロを使って作りますが、ひもづくりとか板づくりなどいろいろの方法があります。器の形ができあがると、文様(模様)をかき、うわ薬(釉薬)をかけて焼くとじょうぶできれいなやきものができます。
- 作るとき、むずかしいところはどんなところですか?
ゆがまない正確な形と同じものをそろえて作ることは、ロクロをする人にとってむずかしいところです。絵付けも同じように正確にしかも早くえがかなければなりません。また、粘土に鉄の粉が一つでも入ると不良品になるので、特にサビやゴミに気をつけます。