12壁 廊下や部屋など随所にみられる白壁は、11段階もの手間をかけて手作業で塗られています。まず、縦に割った竹と丸い竹を、稲ワラで編んだ荒縄で格子状に組み、壁の芯になる竹組をつくります。その上に稲ワラのスサ(ひび割れ防止用の補強材)をまぜた土をぬる「荒壁塗り」、土と砂でぬる「中塗り」などで下地をつくります。貝がらの粉でできた漆喰による「漆喰砂ずり」・「漆喰上塗り」などがほどこされ、頑丈で美しい白壁ができあがります。