28反射炉の構造
佐賀藩が築造した反射炉を10分の1スケールの断面模型にしたものです。ドーム形の炉と煙突 から成る反射炉が2組セットとなっており、それぞれの炉では、燃料の木炭を燃やして発生した炎や熱を壁や天井に反射させ、炉内の温度を上げて鉄を溶かします。高い煙突があるため自動的に風が送られる仕組みで、1つの炉で2トン以上の鉄を溶かすことができます。大砲製造には、より大量の鉄が必要なため、複数の炉で同時に作業を行ないました。反射炉内で溶けた鉄は、炉を流れ出た後、地中に埋めた鋳型で大砲の形に成型され、冷えて固まった後、水車の力を利用して内部をくり抜きました。