染付白鷺図三脚皿 鍋島

重要文化財 / 国重要文化財
染付白鷺図三脚皿 鍋島
- 生産地
- 肥前 大川内 鍋島藩窯
- 制作年代
- 1690~1710年代
- 備考
平成元年(1989年)6月12日指定
低く削りだした高台の際に型抜きによる脚を付けた鍋島焼通有の三足を持つ尺皿である。見込みの図は細く澱みのない染付の線描きとむらのない濃(だみ)染めで蓮池に佇む三羽の白鷺が表現され、静けさの漂う墨画的詩情を湛え、粛条とした風韻をかもしだしている。
完璧な技巧を駆使して、品格の高い完成された作風をみせる染付尺皿の代表作で、鍋島焼の染付技術の最高峰を示す作品である。
裏面の三方に配された染付による小賀玉木(おがたまのき)の折枝文は、鍋島焼の最盛期の製品にみられる文様である。