染付山水図輪花大鉢 伊万里

重要文化財 / 国重要文化財
染付山水図輪花大鉢 伊万里
- 生産地
- 肥前 有田
- 制作年代
- 1640~1650年代
- 備考
平成12年(2000年)12月4日指定
初期伊万里様式から発展したこの時期の肥前磁器は、高台の径を大きくし、薄手の製品をつくり、より白い素地を実現して技術革新を遂げた。
この作品は、箆彫り(へらぼり)の鎬(しのぎ)による輪花という類まれな器形をみせ、よどみのない細線と陰影豊かな染付で描いた山水図が白い素地に見事に映えている。洗練された出来栄えを誇る、肥前磁器技術革新期の染付の代表作である。