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鉄絵緑彩型紙摺唐花文大皿

鉄絵緑彩型紙摺唐花文大皿

重要文化財 / 佐賀県重要文化財

鉄絵緑彩型紙摺唐花文大皿

生産地
肥前 武雄
制作年代
1610~1640年代
備考

 平成15年(2003年)3月10日指定

 本作品は轆轤(ろくろ)によって成形され、高台は二箇所を削り込むいわゆる割高台となっている。器形は深く、口部は鍔縁(つばぶち)であり端部から僅かに立ち上がる。高台径は口径に対して小さく作られ、同時代の磁器大皿と共通した特徴を示している。内面に施された文様は、鉄絵と銅緑釉によるもの及び白土による型紙摺による技法からなる。前者は鉄絵の具によって唐花文様が線書きされ、その輪郭線内に銅緑釉が施されている。後者は唐花文様を切り抜いた型紙を器面に当て、その上から白化粧土を摺り込んだものである。