人間国宝 中島宏氏寄贈「古武雄」展を開催【終了しました】
※この展覧会は終了しています。
寄贈記念特別企画展
「人間国宝中島宏氏寄贈 古武雄 ―ふるさと大地の記憶-」
開催趣旨
ここ佐賀、長崎にまたがる肥前地方では、陶工たちが適した土を求め大地を掘り、さまざまな陶磁器を生み出してきました。また、豊かな山林資源の恩恵もあり、主に松の木を燃料として、高い温度で強固な陶磁器を焼成することが可能でした。現在でも草木の灰は陶磁器を覆う釉薬に利用されるなど、天然資源をもって、あじわいのある多彩な陶磁器の世界が展開しています。
青磁の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった故 中島宏氏は、自分自身の作陶に精進するとともに、肥前地域の陶磁器の研究と収集を行われました。とりわけ、生まれ育った武雄市弓野地区をはじめ、武雄地域の陶器収集には、ひとかたならぬ熱意と愛情をもってとりくまれ、その収集品を、古い武雄焼:「古武雄」として、図録の刊行や展覧会で発表されてきました。
このたび、中島宏氏から、多くの古武雄が佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈されたことを記念し、郷土の土と炎が生み出した力強い造形の世界を堪能いただくため、その収集品の中から選りすぐりの逸品を展示します。
主催 佐賀県立九州陶磁文化館
後援 朝日新聞社、佐賀新聞社、西日本新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、サガテレビ、NHK佐賀放送局
NBCラジオ佐賀、エフエム佐賀
会場 佐賀県立九州陶磁文化館 第1・2・3展示室
佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1
会期 平成30年10月6日(土曜日)~11月25日(日曜日)
月曜休館(10月8日(月曜日・祝日)開館)
開館時間 午前9時~午後5時
観覧料 大人 600円(500円) 大学生 300円(200円)
高校生以下及び障がい者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料
※( )内は20名以上の団体料金(幕末維新記念館、リアル弘道館、葉隠みらい館の3館の
チケット半券・フリーパス提示で団体料金適用)
展示構成
プロローグ 中島宏氏と古武雄コレクション
第一章「躍動」-迫力ある大皿の名品たち
・古武雄大皿の世界
第二章「大地を描く」-松絵の甕など、鉄絵と緑彩による雄渾な装飾
・松絵の変遷 甕の形の変化
第三章「白妙」-刷毛や筆を用いた白い文様の世界
・刷毛の妙技
第四章「律動と飛翔」-印判を表面に押してあらわされる象嵌文様
・三島の流行(三島と茶道具) 象嵌の鶴文様
第五章「彩」-緑と褐色の釉が織り成す佳麗
・薄端の花生 ・文字入徳利
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