展示案内

鍋島直正銅像完成記念特別展「直正と斉彬」

※この企画展は終了しています。

2017年2月 3日(金曜日) ~ 2017年3月20日(月曜日)

 「西洋人モ人ナリ、佐賀人モ人ナリ、薩摩人モ同ジク人ナリ。退屈セズ倍々研究スベシ」と幕末の薩摩藩主島津斉彬は反射炉築造に失敗した技術陣に手紙を送りました。斉彬は度重なる失敗を乗り越えて成功させた佐賀藩の人々の努力と先進的な科学技術を賞賛しつつ、担当者たちを叱咤激励しました。
 当時の佐賀藩は、第10代藩主鍋島直正の強いリーダーシップのもと、西洋の科学技術を積極的に導入し日本初の鉄製大砲の鋳造、精煉方による最先端の科学技術研究、三重津海軍所での近代的海軍育成および日本初の実用蒸気船「凌風丸」の建造など新規事業を積極的に推進しました。
直正と斉彬は、その母親がともに鳥取藩8代藩主池田治道の娘であるため、従兄弟の関係にあたります。斉彬が江戸の藩邸にいる直正を訪れたり、直正自ら蒸気船に乗りひそかに斉彬のもとを訪れたりと親交を深めていました。
 本展覧会は、肥前さが幕末維新博覧会のプレイベントとして鍋島直正銅像完成を記念し、直正と斉彬の人となりと交友、他藩に先駆けて近代化を成し遂げた両藩の科学技術などについて当時の資料をもとに紹介します。

会期 2017年2月3日(金曜日)~3月20日(月曜日・祝日)
会場 特別展示室(御小書院)
観覧料 無料

○ギャラリートーク開催○
日時:2月 5日(日曜日)
  :  19日(日曜日) 
  :3月 4日(土曜日) いずれも14時~(30分程度)
会場:佐賀県立佐賀城本丸歴史館 特別展示室(御小書院)
講師:南里 昌芳(本館学芸員)
○「直正と斉彬」関連イベントも開催!○