テーマ展「鍋島家の女性たち」
※この企画展は終了しています。
2020年7月17日(金曜日) ~ 2020年8月30日(日曜日)
江戸時代約270年にわたり藩主として佐賀を治めた鍋島家。大名家としての永続を可能にした要素のひとつに婚姻があり、藩主の妻たちの存在がありました。
初代藩主鍋島勝茂の正室菊姫は徳川家康の養女であり、「関ヶ原の戦い」後の徳川家と鍋島家を繋ぐ存在となりました。そして勝茂と菊姫の男子たちが後継者を残し、あるいは分家して一門を形成し、女子たちが有力家臣に嫁いだことにより、佐賀藩家臣団は盤石なものとなりました。また、10代藩主鍋島直正の正室盛姫は11代将軍徳川家斉の娘であり、将軍家との縁を深くすることとなります。直正が幕府から長崎警備の取組を褒賞された際には、そのことを喜ぶ文章を著しました。
大名の正室は、参勤交代の制度により江戸在住が原則でした。幕末には緩和され、直正の正室筆姫(盛姫没後に再婚)と11代藩主鍋島直大の正室駒姫は佐賀城で暮らしました。田安徳川家から嫁いだ筆姫は、佐賀での暮らしに慣れない日々を送る中、直正の計らいにより柳川藩立花家に嫁いだ姉純姫と筑後川で船遊びをして楽しみました。公家梅溪家出身の駒姫については、佐賀の大奥で和やかに暮らしていることを安堵する直正の書状や、佐賀城で撮影したと思われる娘を抱えた笑顔の写真が伝来しており、当地での生活ぶりが垣間見えます。
本展覧会では、佐賀藩の歴史において看過されがちである藩主の妻たちに焦点を当て、佐賀県重要文化財を含む多彩な資料から、その実像に迫ります。
多くの皆様の御来館をお待ちしています。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、佐賀城本丸歴史館においても対策を行うとともに、
お客様にも入館時のマスク着用、アルコール消毒等の御協力をお願いしています。
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会期 | 2020年7月17日(金曜日)~8月30日(日曜日) |
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会場 | 特別展示室(御小書院) |
観覧料 | 無料 |
※年間スケジュールと一部内容が異なります。