「近代との遭遇」展に向けて、準備も追い込み
元日から開会する佐賀県立佐賀城本丸歴史館開館5周年記念特別展「近代との遭遇―世界を見る・日本を創る―」(主催:特別展「近代との遭遇」実行委員会〔佐賀県立佐賀城本丸歴史館・佐賀県立美術館・佐賀新聞社〕)の準備が、今、追い込みです。
この展覧会は、幕末から明治にかけて海外に渡った「佐賀人」が見た世界と、彼らが学んだ知識や技術によって創り出された近代日本の姿を、歴史と美術の視点で探訪するものです。幕府遣米・遣欧使節や明治新政府岩倉使節団、万博への出品や内国勧業博覧会などに関する歴史資料約100点、英仏に遊学した百武兼行・黒田清輝・久米桂一郎・岡田三郎助ら洋画家の名品約45点などを展示し、近代日本の礎を築いた幕末・明治の人々の気概や進んで物事に取り組んだ精神を再認識することをコンセプトとしています。
担当の佐賀城本丸歴史館の松田学芸員と本館の野中学芸員は、今、図録の編集、解説パネル・キャプションの執筆、資料借用日程の調整、展示レイアウトの調整など、準備も追い込みにかかっています。歴史と美術のコラボレーション展示で、コンセプトや内容の調整でも苦労があるようですが、きっと「1+1」が「3」にも「5」にもなるはず。観覧者の方々の笑顔を思い浮かべながら、両学芸員ともに頑張っています。ご期待ください。
(浦川)