江戸時代の「ふいご」、生き返る!
11月に鳥栖市内の窪田農機具製作所から、子供たちが触って体験できる教材に利用してほしいと、古い「ふいご」をいたたぎました。
「ふいご」は、金属の製錬・精錬・鋳造・鍛造などで炉の火力を高めるための送風装置ですが、現在は電力が導入されたため、実際には殆ど使用されていません。
いただいた「ふいご」は、100年ほど前まで使用しており、その後はずっと作業場の2階の倉庫で保管されていたとのことでした。
11月30日と12月3日の2回、各2時間程度、ほこり落としと拭き掃除をしました。この日は、午後から、博物館所蔵の刀剣類の管理を嘱託している刀剣研磨師・刀匠の今川泰靖さんと学芸員の浦川で、「ふいご」を分解し、壊れていた弁の修理と各部の磨き上げをしました。3時間ほどで作業は完了し、「ふいご」はみごとに風を吹き出すようになりました。
この後、受入手続きを行い、「肥前刀」を展示している美術館1号展示室Aなどで展示するとともに、子供たちの体験学習などで利用していきたいと思います。
(浦川)