【実施報告】真夏の体験講座-夏休みこどもミュージアム2010体験講座-
夏休みの7月23日~8月4日の間に、『夏休みこどもミュ-ジアム2010体験講座』を開催しました。
ここ数年で博物館の真夏の恒例行事としてすっかり定着した感のある体験講座ですが、今回も佐賀市内を中心にたくさんの小学生が応募してくれました。
また、一部の講座では保護者同伴ということで、お父さんやお母さんたちにも一緒に参加していただきました。
この講座では、勾玉つくりや竹細工教室、昆虫標本教室、博物館のバックヤード見学、絵画作品を実際に触って展示したりする学芸員体験など、普段あまりできないことや初めてのことをどの講座でも体験してもらっています。
なかでも、ものを作る勾玉つくりや竹細工教室の基本は、まず自分でやってみるということです。竹細工教室の場合は、小刀や鋸といった刃物を使いました。小刀をはじめて使う小学生が殆どでしたが、時間が経つにつれ使い方もだんだん上手になっていました。
これらの体験講座に参加してくれた多くの小学生が、「体験できて良かった」「またやってみたい」と言ってくれたので各講座を担当した学芸員も一安心。次はどんな体験をしてもらおうかと考えています。これらの講座を通して、身のまわりの歴史や美術、文化などに興味を持ってもらえたらと思いますし、少しでも博物館や美術館が身近なものに感じてもらえれば嬉しいです。
今回は募集定員140名に対して464名の応募があったため、枠を拡げて296名の小学生に参加していただきました。残念ながら参加できなかった小学生もいましたが、これにこりずに次回再度応募してください。もちろん、今年参加できた小学生も次回は別の講座にチャレンジしみてください。
(川副)
- 7月23日(金曜日)勾玉をつくろう
- 7月26日(月曜日)たんけん!!博物館
- 7月27日(火曜日)佐賀城探検隊!
- 7月28日(水曜日)"しりょう"・"さくひん"をさがそう
- 7月29日(木曜日)・30日(金曜日)昆虫標本教室
- 8月3日(火曜日)・4日(水曜日)竹細工教室
- 8月4日(水曜日)チャレンジ!こども学芸員
勾玉をつくろう!(7月23日(金曜日))
うまく勾玉の形に作れたかな?
1人での参加はもちろん、近所や学校の友達同士、兄弟姉妹で参加してくれた小学生もいました。
たんけん!!博物館 (7月26日(月曜日))
仏像になったつもり、仏像を運ぶつもりで台車を押してみましょう。 | |
刀はどうやって手入れするのかな。 | |
資料や作品を運ぶための専用エレベーター。普通のエレベーターより広く、天井 も高いです。資料や作品をきずつけたり、いためたりしないように、ゆっくり動いて、ゆっくり止まって、ゆっくりと開きます。 | |
博物館の収蔵庫の中です。普段ここは学芸員しか入れませんが、今日は探検ということで特別に中に入ってもらいました。奥に見えるのは博物館が持っている、昔の鎧兜(よろいかぶと)です。 |
佐賀城探検隊!(7月27日(火曜日))
佐賀城はどんなふうにつくられたのでしょう?
石垣の上から眺めると、佐賀はどんな景色が見えるのでしょう。 | |
本丸歴史館の大広間で一休みしながらお城の中についてはなしを聞きます。 |
昆虫標本教室(7月29日(木曜日)・30日(金曜日))
まず、虫の捕り方の講習会。それから、学芸員実習に来ている大学生のお兄さん・お姉さんたちとペアを組み、3種類(チョウ・トンボ・セミ)の昆虫を自分たちで採集します。
標本の上手なつくり方を聞き、生き物の命の大切さを感じながら、標本にしました。
竹細工教室(8月3日(火曜日)・4日(水曜日))
最初に講師の先生から何をつくるのかの説明がありました。
2日間でつくったのは、しいのみ鉄砲(紙鉄砲)、水鉄砲、鳥笛、竹箸、竹とんぼの5種類。
はじめはおっかなびっくりだったこどもたちも、時間が経つにつれ、小刀の使い方がみんなとても上手になりました。
また、この講座は保護者同伴だったので、こどもたちと同じように夢中で1日目の水鉄砲やしいのみ鉄砲を作っていたお父さんやお母さん方も・・・なかには、さすが「昔取った杵柄(きねづか)」という方もいらっしゃいました。
2日目は全員で鳥笛を作り、その後竹とんぼか竹箸を作ることになりましたが、なかには家族全員分のお箸を作ると頑張った子もいました。