「作品の裏側を見る」-博物館実習-
7月25日(月曜日)から8月5日(金曜日)までの2週間、学芸員資格取得を目指している9大学21人の学生が、本館で博物館実習を行いました。
実習3日目となったこの日は、午前中、野中耕介学芸員による近代美術の専門分野実習があり、百武兼行作「タンバリンを持つ少女」、ラファエル・コラン作「日だまり」など近代洋画の名品を熟覧しました。
画面の状態により、作者の技量や師事した画家たちへの影響を推定できることなど、プロの学芸員の知識や検証に驚いていました。
野中学芸員の「作品の裏側を見る。そうすれば、作者や作品の歴史がわかる」という言葉は、いろいろな意味で、実習生の心に響いていました。
実習の最後に、野中学芸員は「皆さんのそれぞれの個性や特技などを実習において出し惜しみすることなく、出し切ってください。どんどん見せていってください」と言い、激励していました。
(浦川)