第18回あらかしコンサートを開催しました♪
あらかしコンサートは、その年度に実施される3回分の内容や出演者が前年度の2月から4月くらいの間で、一気に決まってしまいます。今回の第18回あらかしコンサートの内容も、1年くらい前には「筑前琵琶」に決まっていました。
ちょっと自慢したこと、感じていただけましたか?
そうなんです! NHKの大河ドラマが「平清盛」だと分かる前から、この2月18日は「筑前琵琶」で『平家物語』だったという訳なのです。
もっとも『平家物語』を演奏すると決められたのは、筑前琵琶保存会の会主で今回の演奏者 青山旭子先生であり、演出の平尾洋美さんでした。
夏の終わり頃から内容の細かい打ち合わせが始まり、筑前琵琶による『平家物語』に"創作舞踊を加えたり、語りを入れるとおもしろそう"ということになりました。
博物館の職員もわくわくする企画です。
もちろんこれも、演出の平尾さんの意見です。踊るのは福岡加奈子バレエ研究所の徳永恭子先生、その衣装は山田雅子代表が手作りされます。そして語りは中島恵子さん。
博物館の民俗資料、燭台もステージに上がります!
ガラスケースの中で見るよりも、ライトアップされてちょっときれい!?
いつもよりも問い合わせが多かったり、間違えて1週間前においでになったお客さまがいらっしゃったり、コンサートの前は博物館の事務室もにぎやかです。
当日は、ホールの開場前からお客様の姿がたくさんありました。
博物館としては、アピールタイム!!
今回は考古資料である神埼市や吉野ヶ里町から出土した宋銭も展示して、お客様に源平時代の雰囲気を味わってもらおうと考えていました。
コンサートは、座りきれないお客様がいらっしゃる程の大盛況でした。
小さなホールですみません。あらかしコンサートはもともと"博物館の小さな森の音楽会"という設定なのでお許しいただけるとありがたいです。
あらかしコンサート始まって以来のたくさんのお客さまでしたが、出演いただいた方も含めて、無事に皆様がお帰りになられて、"ほっ"としました。
いつもならこれで終わりなのですが、18日の行事はまだまだ続きます。
19時から博物館・美術館セミナーで「冬の星空散歩 & 長寿星:カノープスの観察」です。天気予報は曇り。博物館でのカノープス観察会は今年で2年目ですが、観察ができるためにはカノープスが南中する時間帯に南側の雲が切れなければなりません。東京の観察会では21回実施したうち、2回しか見れなかったとの話もあります。
20時過ぎ。県庁の展望ホールに上がると・・・カノープス、見えました!!
拍手が起こるほどの盛り上がりでした。
講師の佐賀天文協会の副島 勉事務局長が「これで今までより10分くらいは長生きできるでしょう」と話されていました。
さてさて、今年の博物館の運の良さを理解いただけたでしょうか?
あらかしコンサートの内容がタイムリーだったり、なかなか見ることができないカノープスが見えたり・・・、今年は何だか良いことがありそうな予感がします。
今後の博物館・美術館にご期待ください!
平成23年度の話でしょう?などと言ってはいけません。平成24年のスタートがいいんですよ。
※ 博物館では県内最大の荘園「神崎荘」から出土した宋時代の輸入陶磁器及び銅銭を、3月18日(日曜日)まで特別展示しています。
(飛松)