【常設展】若冲の「鶏図」を展示中です
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
さて、佐賀県立博物館では、今年の干支・酉にちなみ、伊藤若冲の「鶏図」(館蔵)を期間限定で展示しています。
展示期間...2017年2月5日(日曜日)まで
博物館 1号展示室内の階段を2号展示室へ上がって、すぐ左手...。
掛幅装の「鶏図」二幅です。
若冲といえば、「動植綵絵」(三の丸尚蔵館蔵)等、美麗な色彩を用いたものを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、海宝寺(京都)の方丈に描いた「群鶏図障壁画」(京都国立博物館)等、優れた墨絵も残しています。
本作にも描かれている鶏は、若冲が実際に飼っていた動物で、得意とした画題のひとつです。
本作でも、異なる姿態を示す鶏が墨の濃淡だけで描き分けられており、勢いのある筆で描かれた尾羽の黒々とした鮮やかさは特に魅力的です。
また、伊万里出身で成富椿屋らの師ともいわれる牛島藍皐(うしじま・らんこう)の「鶏図」と「雉図」(館蔵)も展示中です。
二幅のうち、「鶏図」(部分)をご紹介。
毛の描写はふっくらと柔らかそう。
鶏冠の赤が華やかさを加えています。
ぜひ、この機会にご覧ください!
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石田英一「鍛金 兎置物」(館蔵)
※常設展(博物館2号展示室)で展示中