【ミュージアム・キャラバン隊】県立盲学校におじゃましました!
2月15日(水)にミュージアム・キャラバン隊(美術鑑賞)を開催しました。
今回お邪魔したのは、県立盲学校です。
幼稚部、小学部、中学部、高等部が一つの校舎に入っており、小さな子どもから高校生、大人まで、幅広い年代の方が在学しています。
年齢に関係なく和気あいあいとした雰囲気が印象的でした。
一口に視覚障害といっても、弱視(見えにくい)の人から全盲(見えない)の人まで、ハンディの程度は様々です。
今回は皆さんが楽しめるよう、触る体験をしながら鑑賞することができる作品・資料を用意しました。
・古賀忠雄《寸暇》
・観音菩薩像(複製)
・兜
・籠手
・鍔(刀の付け根にあり、持つ手を守る飾り板)
学芸員の作品紹介と簡単な解説のあと、さっそく実物に触れていただきます。
普段は触ることのできない仏像や彫刻に触れることができるとあって、皆さん興味津々です。
彫刻の目や耳を、自分の目や耳と触って比べてみる生徒さんも。
「このボコボコしたところ、なんだろう...?」
「なんで口がこんなに出っ張っているのかな。」
彼がかぶっているのは、なんと本物の兜(かぶと)!
実戦用の兜は強度を保つために、細長い鉄の板を重ねて半球の形にしているそうです。
そのため、重量もずっしり!「お、重い~!」
「昔の武士はこれをかぶって、馬に乗って戦っていたのか~。大変だなぁ。」
籠手(こて。敵の攻撃から腕を守るための防具)もはめてみましょう。
おっ、よく似合っていてかっこいいですね!
皆さん、資料・作品との言葉通りの「ふれあい」を通して、様々な感想を抱いてくれたようです。
博物館・美術館に展示中の作品は、普段から自由に触って...とはいかないのが残念なところですが、今回の体験が博物館の活動に関心を持つきっかけになってくれたなら嬉しいです。