佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

REPORT学芸員だより

「「日本刀」ってどんなもの? 刀の手入れと拵あれこれ」を開催しました!

2019年06月26日 イベント展覧会

「「日本刀」ってどんなもの? 刀の手入れと拵あれこれ」 無事終了しました。
講師をつとめたのは、当館非常勤職員。ですが、本職は刀の研ぎをしています。
講師より、白鞘の役割、拵の役割とそれらを作る職人さんたちの話を行いました。
白鞘は簡単に割れるようにつくってあり、刀身が当たる場合はすぐに割ってあたった部分をくり抜くことができるようになっています。
また、刀は家にあるときは、白鞘にいれ、外出のときにそれにふさわしい拵にいれて腰にさします。
武士が城に登城するとき、町中にでかけるとき、それぞれにふさわしい拵にいれるのだとか。
刀一本に拵がいくつもあることになります。
拵にいれたまま、家においておくことはないのです。

そして、実演刀身の手入れ。

実際の真剣の刀身をまずネルの布でぬぐい、次に砥粉(砥石を細かく粉にしたもの)を刀身に置きネルで拭き取ります。砥粉の細かさは一ミクロンにも満たない細かいもので、ニュースにもなるPM2.5より細かいですよ、というと思わずお客様から笑いが溢れました。
2,3度砥粉をおいたあと、最後に刀身に丁字油を鹿革で塗って拵に収めました。

最後に参加された皆様に拵にいれた刀を持って重さを体感いただいきました。
80人をこえる方々のご参加をいただきました。ご来場いただいた方々ありがとうございました。