新しい展覧会がオープンします!
3月28日(土)から博物館と美術館を会場に、当館のコレクションによる3つの新しい展覧会を開催します。
1.「日下八光--装飾古墳の記録―」
期日:3/28(土)~6/7(日)
会場:博物館3号展示室
2.「佐賀・日本画の眺望--池田幸太郎・野口謙次郎・立石春美」
期日:3/28(土)~5/14(木)
会場:美術館2号展示室
3.「新収蔵品展」
期日:3/28(土)~5/14(木)
会場:美術館3号展示室
今回は新収蔵品展のなかから、ファンの多い、博多の禅僧・仙厓さんによる寿老人図をご紹介します。
仙厓義梵(1750-1837) 寿老人図並賛
江戸時代・19世紀
佐賀県立博物館蔵(髙取紀子氏、日出子氏寄贈)
仙厓らしい軽い筆のはこびによって、長い頭が特徴的な老人が描かれています。垂れ下がった目じりやにっこりと和らいだ口もとが、なんとも温和な印象です。
こちらは寿老人。七福神の一柱である寿老人は、長寿を授ける神様として信仰されてきました。
昔は、誕生日が来たら歳をひとつ加えるのではなく、新年を迎えたときに一斉に歳を重ねる習慣でした。
そのため、寿老人を描いた画幅は、長寿を願ってお正月の床の間に掛けられるものだったそうです。
さて、寿老人がもつ杖の先からは、まるで雲のように仙厓さんによる賛が連なっています。その賛は、
「年明けて/幾つに/なるか/寿老人」
と書かれています。
ひとびとの長寿を願う寿老人自身は、さて、年が改まっていくつになったというのだろう。
仙厓さんらしい、見る人をくすりとさせる一行です。
このほか、新収蔵品展では、仙厓義梵の作品として柳図並賛のほか、売茶翁に関連する作品や、岡田三郎助、池田学の作品も展示します。
なお、新型コロナウィルス感染防止のため、ご来館の際は以下の点にご協力をお願いいたします。
- 発熱や咳等の風邪のような症状のある方は、ご来館の前に医療機関へご相談くださいますようお願いいたします。
- マスク着用や咳エチケットにご配慮いただきますようお願いいたします。
- 手洗い、うがいの励行をお願いいたします。