佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

REPORT学芸員だより

「第43回あらかしコンサート」を開催しました!

2020年10月19日 あらかしコンサート

10月11日(日)に「あらかしコンサート」を開催しました。今回は今年度初めての開催で、通算43回目のコンサートです。

今回は、博物館50周年特別展「THIS IS SAGA―2つの海が世界をつなぎ、佐賀をつくった―」にちなみ、韓国の伝統民族音楽・舞踊のコンサートをお楽しみいただきました。出演は福岡を中心に活躍する「ビビㇺタ!チャンゴ教室」の皆さんと、テーピョンソ(太平簫)奏者の大野博司さん(ゲスト出演)です。

<1 プンムル>

コンサートの始まりは、客席の後ろから登場!韓国を代表する民俗芸能の一つであるプンムル(農楽)です。様々な鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしながら、賑やかに踊ります。

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<2 ソルチャンゴカラク>

チャンゴ(杖鼓)とは、朝鮮半島を代表する打楽器です。プンムルで使われる多種多様なリズムを駆使して演奏されました。

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<3 ワークショップ>

コンサートにお越しのお客様に楽器体験をしていただきました。初めてさわる楽器に最初は戸惑いながらも、音を奏で楽しんでもらいます。

少し慣れたところで、韓国の独特のリズムパターンである"チャンダン"を体験してもらい一体感が生まれます。

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<4 テーピョンソ独奏>

韓国の管楽器の中でも最も高音の響きを持ちます。日本でおなじみのチャルメラはラーメン屋さんのイメージがありますが、その仲間です。大野さんに演奏していただき、その音に酔いしれました。

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<5 ソゴチュム(小鼓舞)>

小さな踊り用のソゴ(太鼓)を持ち、民族衣装を着た女性が舞います。

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<6 タルチュム(仮面舞)>

朝鮮半島各地に伝承された郷土芸能で、愉快な身振り手振りでお客様を笑わせながら踊ります。

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<7 サムルノリ>

サムルノリ(四物遊戯)とは、プンムルで使用される4つの打楽器を使い、舞台音楽として再構成されたものです。

チャンゴ、プク(太鼓)、チン(銅鑼)、ケンガリ(鉦)を使い、リズムを変化させながら演奏します。

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当日は晴天に恵まれ、特別展や県高校総合文化祭などのお客様もお立ち寄りくださり、大盛況でした。太古より佐賀と交流が深い韓国の文化を音で感じる貴重な体験となりました。出演された皆様にお聞きしたところ、約半年ぶりステージだそうで、お客様と音楽を共有できたひとときだったようです。

「ビビㇺタ!チャンゴ教室」の皆さん、大野さん。素晴らしい演奏をありがとうございました。

文責:博物館総務課 高田健太