テーマ展「しってる?佐賀のいきもの展」昆虫・植物編!
現在、博物館3階の展示室で開催中のテーマ展「しってる?佐賀のいきもの展-動植物と化石-」では、絶滅してしまったニホンカワウソなど陸生ほ乳類標本約30点、日本で佐賀県のみ分布が確認されているサクラジマイノデなど植物標本約10点、人との関係が深いオオウラギンヒョウモンなど昆虫標本約40点の他、最大全長約10mのサメであるカルカロクレスの歯など約4000万年前~1800万年前のいきものの化石を揃えて、佐賀のいきものの多様性や生態について展示しています。
今回のミュージアムダイアリーでは、昆虫や植物標本の中から担当者お勧めのものをご紹介します。
オオウラギンヒョウモン
(環境省 絶滅危惧IA類(CR)/佐賀県 絶滅危惧I類種)
1960年代まで全国各地の草原で普通にみられるチョウでしたが、近年は生息環境である草原そのものが減少し、佐賀県でも限られた地域でしか見られなくなりました。
オオウラギンヒョウモン(佐賀県立宇宙科学館蔵)
サクラジマイノデ
(環境省 絶滅危惧IA類(CR)/佐賀県 絶滅危惧I類種)
桜島(鹿児島県)に自生していた植物ですが、近年は火山灰の影響などで絶滅したとされています。不思議なこと1969年に佐賀県でサクラジマイノデが発見、現在、日本で分布が確認されているのは佐賀県だけです。
サクラジマイノデ(佐賀県立宇宙科学館蔵)
会場には、佐賀の昆虫をテーマにしたイラスト作品(佐賀県立有田工業高等学校デザイン科3年 永野百愛さん制作)も展示しており、昆虫の生態や環境とのかかわりを紹介しています。
その他にも現在では見ることが難しくなった佐賀の昆虫や植物の標本を多数展示しています。この機会に佐賀の生き物や自然について多くの方々に知ってもらえれば嬉しいです。
展覧会は5月15日(日)まで開催しています。
観覧は無料、ご自宅でも楽しんでいただけるようにパンフレットも配布しています。
ぜひご来館ください。