令和5年度教育普及活動の実施について(こどもミュージアム、ミュージアム・アートキャラバン隊、昔の道具体験プログラム)
夏休みこどもミュージアム体験講座2023
当館は、夏休みにあわせて、小学生を対象とした体験講座を毎年開催しています。2023年度は8/1(火)~8/24(木)の8日間に12回実施しました。
実施講座は総合博物館である強みを活かして、様々な分野のものを開催しました。地域の文化や資料に触れることができる教育施設としての特色を活かし、「遊ぶ」に留まることのない、何かを発見する、新しいことに興味を持つなど実りある楽しい体験を子どもたちに提供できるように取り組みました!
各講座実施の様子
ハンを使って布を染めよう!
紙すき体験―和紙のはがきをつくろう!―
水墨画を描こう!うちわ絵
化石クリーニング
竹で食器をつくろう
昔の道具でだっこく体験
今年度もたくさんの子どもたちに応募していただきました。誠にありがとうございました。
ミュージアム・アートキャラバン隊
当館では、毎年、県内の児童生徒を対象とした、アウトリーチ事業「ミュージアム・キャラバン隊」を実施してきました。この事業は、収蔵品の歴史資料や美術作品とともに学芸員が学校を訪問し、解説しながら資料や作品を間近に御覧いただくことで、より佐賀の歴史や文化を身近に感じる機会を設けるものです。毎年、多くの学校団体よりご応募いただいている人気事業となっています。
今年度は、特別展「池田龍雄展」(会期:9月6日~10月29日)のプレイベントとして、7月に池田龍雄の出身地である伊万里市内や美術関係の学科が設置されている学校4校を訪問しました。池田龍雄が描いたペン画や様々な廃材を組み合わせたオブジェ(立体作品)などを鑑賞してもらいました!
また、今年度は、従来の「ミュージアム・キャラバン隊」を美術分野に特化させた「ミュージアム・アートキャラバン隊」を9月~12月にかけて8校に派遣し、10回実施しました。
持参した作品は、油彩画、パステル画、銅版画等の平面作品4点と、ブロンズ像2体です。大きさや描かれているモチーフ、画材等、ジャンルの異なる作品を比較しながら、各作品の特徴について観察してもらったり、実際にブロンズ作品を触ってもらうなど、色々な方法で作品を楽しんでもらいました。
合わせて、キャリア教育の一環として、実際に作品を取扱・輸送を行う業者の方と共に展示の実演を行いました。
今年度、おじゃましたのは、以下の12校です。
(1)アウトリーチプログラム「ユーモア溢れる池田龍雄の作品がやってくる!」
・佐賀県立伊万里高等学校(7月7日)
・伊万里市立二里小学校(7月7日)
・佐賀県立有田工業高等学校(7月13日)
・佐賀県立佐賀北高等学校(7月25日)
(2)「ミュージアム・アートキャラバン隊」
・小城市立岩松小学校(10月20日)
・唐津市立七山小中学校(10月25日)
・佐賀市立北山東部小学校(10月25日)
・神埼市立千代田西部小学校(10月26日)
・唐津市立浜玉中学校虹の松原分校(11月17日)
・佐賀県立中原特別支援学校鳥栖田代分校(11月22日)
・佐賀県立うれしの特別支援学校(11月29日)
・佐賀市立久保泉小学校(12月14日)
今年度もたくさんのご応募をいただきました。誠にありがとうございました。
昔の道具体験プログラム
今年度、新しい教育普及活動の取組として、昔の道具体験プログラム「いなほが米つぶになるまで―だっこく体験―」を実施しました。
大展示室「佐賀の民俗」で見学をしたうえで、「昔の道具」に触れ、道具として実際に使用するという体験を通して、見ただけではわからない日本の伝統的な民具の工夫や昔の人々の生活について楽しく学んでもらいました!
「扱竹(こきだけ)」を使用して、稲穂から籾を扱き落とします。
籾から籾殻を外します。
「唐箕(とうみ)」を使用して、残った籾殻などを除外したものが、玄米です!
今年度は7校の学校に応募いただき、実施させていただきました。ありがとうございました。
次年度も引き続き教育普及プログラムに力を入れて参りますので、ぜひご活用ください。 (寺澤・安東)