佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

REPORT学芸員だより

第55回あらかしコンサートを開催しました!

2025年11月28日 あらかしコンサート

11月24日(月曜日・振替休日)に、通算55回目となる「あらかしコンサート」を美術館ホールにて開催いたしました。
今回は239名の方にご来場いただき、大盛況の演奏会となりました。

今回は、九州を中心に広く活動されている「アルモニア管弦楽団」から、弦楽四重奏の皆さんにお越しいただきました。

松岡祐美 様(ヴァイオリン)
吉原康平 様(ヴァイオリン)
森下香蘭 様(ヴィオラ)
岸本義輝 様(チェロ)

参加された皆さんは、弦楽四重奏の重厚な音に感動されたようで、「重奏な音質でとてもよかったです!」、「心にしみる素晴らしい演奏でした」、さらに「それぞれの楽器の音色がちゃんと聴けました!」といった大満足の声が多く挙がっていました。今回、四重奏で奏でられることで、「すでに知っている楽曲の今まで気がつかなかった新しい魅力」に気づく場面も多かったのではないでしょうか。

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演奏曲はクラシックの有名な楽曲、昭和の歌謡曲、さらにはアニメの主題歌など、幅広いラインナップで非常に満足度の高い1時間となりました。曲数はメドレーの曲をそれぞれ1曲として数えると、なんと合計20曲も演奏されていて、大変濃密で満足度の高い1時間となりました。

会場では皆様息の合ったレベルの高い演奏に感動されたことはもちろんですが、それに加えて「メンバーの皆さんのトークが面白かった!」という方も多かったようです。終始アットホームな雰囲気で演奏会が進みました。

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特に1曲目に演奏されたモーツァルトの楽曲、「ディヴェルティメントkv138」の紹介では、「138」という数字はケッヘルという人がつけた番号で、その番号を25で割って10を足して四捨五入すると、なんとその楽曲をモーツァルトが作った時期がわかる、とのことでした。私も思わず舞台袖から「へぇ~」と声を上げてしまいました(ちなみにこの曲の場合は16歳のころに作曲した楽曲だそうで、モーツァルトはコンスタントに2週間に1曲のペースで楽曲を作っていたとのこと!すごすぎますね!!)。

アルモニア管弦楽団の皆様、どうもありがとうございました!

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アルモニア管弦楽団の皆様は九州各地で幅広く活動されています。今回の演奏をきっかけにまた聴いてみたい、と思った方はぜひほかの演奏会にも足を運んでみてはいかがでしょうか?

なお、当館では12月6日からはコレクション展「肥前刀の技と美」を開催いたします。初代の跡を受け継ぎ、幕末まで続く肥前刀の基礎を築いた二代肥前忠広。館蔵のコレクションから、二代肥前忠広の作品を中心に肥前刀の技と美について紹介します。こちらにもぜひ足をお運びください!

(記: 奥田)