エネルギッシュで艶のある「楓雅」の演奏とトークを堪能-第12回あらかしコンサート-
特別展「近代との遭遇―世界を見る・日本を創る―」の応援イベントとして、「第12回あらかしコンサート」を開催しました。今回は、会場を美術館ホールに移し、第8回あらかしコンサートに出演いただいたヴァイオリン・ヴィオラ・ピアノのクラッシックユニット「楓雅」(ふうが)に出演いただきました。
「楓雅」は、ヴァイオリンの原田"TSUBAKI"絵理(はらだ・つばき・えり)さん、ヴィオラの定永"Sacra"舞(さだなが・さくら・まい)さん、ピアノの下村"Ayame"英子(しもむら・あやめ・えいこ)さんの3人により2005年に結成。北九州・福岡を中心に九州各地でコンサート・レコーディング・ライブなどの活動をされ、五島・対馬・天草などの離島コンサートも積極的になさっています。昨年5月には、ファーストアルバム『StainedNote』(ステインド・ノート)もリリースされました。
今回は、まず、TSUBAKIさん作曲の「Megenta」(マジェンタ)でスタート。次に、特別展応援企画として、岩倉使節団一行がボストンで開催された「世界平和国際音楽祭」(1872年6月17日~7月4日)に招待された際のプログラム(久米美術館所蔵/1872年6月18日のもの)の中から、モーツァルト作曲『魔笛』より「夜の女王のアリア」も演奏していただきました。その後、シュトラウス作曲「春の声」、チャイコフスキー作曲「花のワルツ」、モーツァルト作曲「トルコ行進曲」、ピアソラ作曲「リベルタンゴ」など親しみのある曲や、TSUBAKIさん作曲の「百夜」「琥珀の季節」「ハンバーガー」、最後に葉加瀬太郎作曲「情熱大陸」などを演奏いただきました。
今回は「あらかしコンサート」始まって以来最高の302人の入場者があり、「楓雅」のエネルギッシュで艶のある演奏とトークで盛り上がりました。「息の合ったメロディー、『花のワルツ』をうっとりと聴きました。少しでも長く耳の底に残っていてほしいと思っています」「三人の方もとても楽しそうに演奏されて、私も心がやすらぎました」「笑顔がよく、色気もありセクシーで、リズム感あふれるクラッシック、ぜひ又聴きたい」など、参加者はみな感動・感銘のもとに至福の時間を持たれたことと思います。
最後に思わぬハプニングがあり、時間の都合もあって、アンコール曲が聴けず残念でしたが、また、いつか「楓雅」のステージを味わう機会を作りたいと思います。
(浦川)
原田"TSUMAKI"絵理さん |
定永"Sacra"舞さん |
下村"Ayame"英子さん |