6月6日(土曜日)から、OKADA-ROOMの新しい展示が始まりました。
今季の展示では、「美の道をしめすー教育者としての岡田三郎助ー」と題して、偉大な教育者としても活躍した岡田三郎助の姿を、黒田清輝や久米桂一郎、藤島武二、有馬さとえや甲斐仁代など先輩格の画家や弟子の画家の作品とともに紹介しています。

今日は、OKADA-ROOMの展示替えの様子をお伝えします。展示替えは、会期が始まる前週に当館の学芸員が行っています。
作品の掛け替えは細心の注意を払って行います。展示する作品はどれも重く、そして繊細であるため、取り扱いにはとても気を遣います。
大きな絵画を上げたり下ろしたり、脚立に上って作業をしたりするため、学芸員の仕事は実はかなり体力仕事です。

作品の掛け替えが終わり、キャプションを設置する学芸課・おじさんチーム。
左右の高さを合わせ見せやすくする必要があるため、慎重に作業を進めていきます。

今年当館に仲間入りした、新人さん二人のチームです。

照明を調整する(ライティングといいます)と、作品の陰影や色彩が際立ち、空間にグッと雰囲気が出ます。

展示が完成した後は、担当学芸員が、館のスタッフさん向けの説明会を行います。
こうして、いよいよお客様をお迎えする準備は万端です。

岡田三郎助《裸婦》(当館蔵、佐賀県重要文化財)も久しぶりに登場しました。
《あやめの衣》(ポーラ美術館蔵)と並ぶ、岡田の最高傑作と呼ばれる作品のひとつです。

多くの若者を教え導き、洋画の灯を次世代に繋いだ岡田三郎助の新たな一面を知ることができる、今回のOKADA-ROOM。
吉岡徳仁氏設計の美しい展示空間の中で、日本近代洋画の名品をぜひご堪能ください!

「OKADA-ROOM Vol.17　美の道をしめすー教育者としての岡田三郎助ー」について、詳しくは展覧会のページよりご確認ください。