あらかしコンサート
第54回あらかしコンサート
佐賀県立博物館・佐賀県立美術館では、佐賀城公園の自然や芸術作品に囲まれた豊かな環境で皆様に素敵な音楽を楽しんでもらうため、平成18年度から「あらかしコンサート」を開催しています。
通算54回目となる今回は、現在県立博物館で開催中のテーマ展「岩石のいろカタチ」(会期:令和7年1月28日~3月9日)にちなみ、サヌカイト奏者の小松玲子(こまつ・れいこ)氏をお招きし、岩石「サヌカイト」を用いた楽器の演奏をお届けします。
讃岐、つまり香川県ゆかりの石として知られるサヌカイトは、佐賀県内からも多く産出しており、特に多久ではサヌカイトを用いた石器製作に関する縄文時代後期~弥生時代の遺跡が多数発見されています。
澄んだ温かみのある美しい音色に心癒されるひとときをお過ごしいただくと共に、身近な自然に存在する「石」の新たな魅力に触れていただけるまたとない機会です。ぜひ、御家族や御友人と一緒に御参加ください。
会期 | 2025年2月28日(金曜日) 開場:18時00分 開演:18時30分(公演は60分程度) |
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会場 | 県立美術館ホール |
参加料 | 無料 |
定員 | 約400名・事前申込み不要 |
出演 |
小松 玲子(サヌカイト奏者) 〈プロフィール〉
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演目 |
「LOVE LETTER」(小松玲子作曲)、「秘かな水瓶」(小松玲子作曲)、 |
主催 | 県立博物館・県立美術館 |
その他 |
博物館・美術館は駐車場のスペースが限られています。 |
サヌカイトとは
約1300万年前に噴出したガラス質の安山岩で、1891年に香川県の旧国名である讃岐にちなんで名づけられました。打撃によって加工することが容易で、しかも切れ味が良いため、縄文~弥生時代にかけて特に石器の材料として用いられたことで知られます。また、構造が細粒緻密であり、叩くと金属音を発するという特徴があります。楽器としてのサヌカイトは、前田仁(まえだ・ひとし、1929~2008)によって創作されたもので、石琴、釣鐘状の琮(そう)、原石に切れ目を入れた形状の琅(ろう)、中国古来の石の楽器である磬(けい)といった種類があり、それぞれ異なった音色を奏でることが出来ます。本コンサートでは、石琴と琮が登場します。
あらかしコンサートとは
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佐賀県立博物館・美術館では、「縄文アラカシ」の前で古代のロマンに浸りながら、美しい音楽に親しんでいただくことを目的として、平成18年度から年3回、「あらかしコンサート-博物館の森の小さな音楽会-」を開催しています。