アラカシ広場
佐賀県立博物館の東側に、屋外展示場「アラカシ広場」があります。
「アラカシ」広場は、縄文時代の遺跡から出土したアラカシの実が発芽して高さ10mほどに育った「縄文アラカシ」を中心として整備された広場です。
ここには、陶石を砕く際に用いられた「水唐臼(みずからうす)」や「佐賀城の記石」、「石造三重塔」等の石造物などが展示されています。
2000年には、特別展の際にタイムカプセルを埋め、2010年の11月に掘り出して皆様にお渡しすることができました。
また、ここでは、県内外で活躍しているクラッシックのアンサンブルに演奏していただく「あらかしコンサート」を年3回開催しています。
場所 | 屋外(博物館の東側) |
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観覧料 | 無料 |
縄文アラカシ
昭和42(1967)年に西有田町(現有田町)の「坂の下遺跡」(縄文時代後期、今から約4,000年前)でアラカシの実が多数出土しましたが、当時、このアラカシの実の一部を地元の人が譲り受けて自宅に保管していたところ、翌43年7月に発芽したということです。
発芽したアラカシは、佐賀大学農学部や県の林業試験場(現林業試験研究センター)で鉢植えのまま育てられた後、昭和45年に県立博物館に移され、50年に鉢から県立博物館東側の庭に移植されました。
縄文アラカシの「育ての親」原信義さん(樹木医・元佐賀県林業試験場長)
展示物
名号塔 江戸時代 |
佐賀城の記石
寛政10(1798)年 |
水唐臼
江戸時代~明治期に佐賀県内各所で使用されていた陶石粉砕用の道具 |
石造六地蔵塔 江戸時代前期 元唐津市肥前町所在 |
石灯籠 室町時代 市村幸恵氏寄贈 |
石造五輪塔 南北朝時代 高城寺寄託 |