【テーマ展】武雄の現代の陶芸家たち14
※この展覧会は終了しています。
本展覧会では、人間国宝中島宏氏ほか武雄を代表する「酔陶会」(すいとうかい)所属作家の近作を御紹介します。
陶磁器文化は、豊臣秀吉による文禄・慶長の役(1592~98年)の際にもたらされた陶工の技術によって九州各地で大きく発展し、武雄地域でも、その伝統は脈々と受け継がれ、今なお進化を続けています。
「酔陶会」の作品にも、そうした伝統と多様性が映し出されており、作家の手によってかたちを与えられた土の造形と、炎が生む美しい色合いとの調和は、見る者を魅了して止みません。
また、当館が保有する「鉄絵」が施された朝鮮半島の古陶磁と、その技法が文禄・慶長の役を経て肥前地域に伝わったことを示す古唐津の作品も併せて御紹介します。
ぜひこの機会に、歴史が息づく現代陶芸の美を御堪能ください。
会期 | 2015年4月24日(金曜日)~2015年6月28日(日曜日) |
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休館日 | 月曜日(ただし、5月4日は開館)、5月7日 |
観覧料 | 無料 |
会期中のイベント情報
(1)茶苑海月による呈茶コーナー
酔陶会の作家が制作したお茶碗でお抹茶を楽しむことができます。
日時:2015年4月29日(水曜日・祝日)、2015年5月24日(日曜日) それぞれ 10時~15時
会場:本館エントランスホール
料金:一服300円
※上記の日程以外にも、4月30日から5月6日まで、茶苑海月において、陶酔会の作家が制作したお茶碗でお抹茶を楽しむことができます(要入場料)。
(2)なごや歴史講座
学芸員が最新の調査・研究成果を分かりやすくお話しします。
日時:2015年6月21日(日曜日) 13時30分~15時
「『黄金の茶室』と名護屋城」 講師:当館学芸員
参加料:100円(資料代)
酔陶会とは
武雄市で活動する陶芸作家によるグループで平成11年結成。
国重要無形文化財保持者(人間国宝)として知られる中島宏氏をはじめ、日本伝統工芸展や日展等の公募展でも高い実績をあげている作家が連なる。
出品作家/50音順
石橋國男(絹雲窯)
井上浩一(小田志 規窯)
浦郷好文(壮明窯)
大宅利秋(大門窯)
金子晃久(多々良焼 金子窯)
中島宏(弓野窯/重要無形文化財保持者)
福田忠夫(無名窯)
松尾潤(凌山窯)
松本浩(陶六窯)
丸田延親(黒牟田焼 丸田宣政窯)
展示作品
- 酔陶会会員の作品 25点
- 名護屋城博物館コレクション展示「鉄絵の魅力」 7点
酔陶会会員の作品
青磁花瓶(石橋國男氏)
掻落牡丹唐草文花瓶(井上浩一氏)
染付蓮文鉢(浦郷好文氏)
流成(大宅利秋氏/平成26年佐賀県展入賞作品)
叩き朝鮮唐津壺(金子晃久氏)
青瓷彫文壺(中島宏氏・重要無形文化財保持者)
炭化窯変壺(福田忠夫氏)
塩窯彩花器(松尾潤氏)
彫文花器(松本浩氏)
波響III(丸田延親氏)
名護屋城博物館コレクション展示「鉄絵の魅力」
粉青沙器鉄絵三葉文俵壺(15世紀後半~16世紀前半)
鉄絵蘭文壺(17~18世紀)
鉄絵草文壺(17世紀)
鉄絵草文碗(御本茶碗、17世紀)