日韓やきもん交流展
※この展覧会は終了しています。
文禄・慶長の役を契機に、朝鮮半島から様々な陶磁器の技術が唐津に伝えられ、その後唐津焼は飛躍的な発展を遂げました。こうした縁で平成25(2013)年には、陶磁器を通じた日韓両国間の文化交流・友好親善を目的に、唐津の「日韓やきもん交流推進委員会」(※1)と韓国の「会寧(かいねい)陶磁文化事業会」(※2)との間で交流意向書が交わされ、日韓の陶磁器作家の作品や交流活動を紹介する展示会等の交流が日韓両国で行われています。
名護屋城博物館では、我が国に伝えられた陶磁器文化への理解を深め、日韓の文化交流の推進に資するため、日韓やきもん交流推進委員会と共同で「日韓やきもん交流展」を開催します。
朝鮮半島から伝えられた技術をもとに独自の発展を遂げた唐津焼や、現在も脈々と受け継がれている朝鮮陶磁器の作品の数々をどうぞごゆっくり御覧ください。
※1日韓やきもん交流推進委員会とは
平成25年4月、陶磁器を通した日韓両国間の文化交流を推進し、友好親善に寄与することを目的に設立された。メンバーは、十四代中里太郎右衛門氏を代表とする唐津焼作家6名などから構成される。韓国の作家とともに年2回程度両国で交流展を開催するなど交流活動を実施している。
(事務局長)坂本直樹(株式会社一番館代表取締役)
(出品作家)岡本作礼、梶原靖元、川上清美、藤ノ木土平、丸田宗彦、中里太郎右衛門
※2会寧陶磁文化事業会とは
かつて朝鮮半島で焼かれていた会寧焼の復興をめざし、韓国政府の承認を得て設立された。韓国国内の陶芸家及び文化人を中心に構成され、陶磁器による地域振興や文化交流に取り組んでいる。
1 会期 平成27年11月21日(土曜日)~平成28年1月11日(月曜日・祝日) 42日間
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、 12月29日(火曜日)~31日(木曜日)
2 開館時間 9時~17時
3 会場 佐賀県立名護屋城博物館 企画展示室
4 主催 佐賀県立名護屋城博物館、日韓やきもん交流推進委員会
5 後援 唐津市、佐賀新聞社、西日本新聞社、唐津やきもん祭り実行委員会、佐賀大学ひと・もの作り肥前陶磁研究所
6 出品者
唐津から6名 岡本作礼、梶原靖元、川上清美、藤ノ木土平、丸田宗彦、中里太郎右衛門
韓国から5名 李鶴天(Lee hak-cheon)、李錫潤(Lee seok-yun)、李鍾泰(Lee jong-tae)、
金栄植(Gim yeong-sik)、宋基珍(Song gi-jin) (敬称略)
7 観覧料 無料
8 展示構成 各作家による出品作品(3~6点)
名護屋城博物館所蔵の粉青沙器・唐津焼の作品 計5点
関連イベント 「出品作家によるギャラリートーク」
〈このイベントは終了しています〉
出品作家の一人である梶原靖元(かじはらやすもと)氏によるギャラリートークを開催します。
本展覧会では、韓国と唐津の現代陶磁器の作家による出品作品の他に、唐津焼のルーツにまつわる粉青沙器(ふんせいさき)などの名護屋城博物館所蔵の資料を展示しています。
今回のギャラリートークでは、唐津焼の制作とともに唐津焼のルーツに関する研究を精力的に行っている梶原氏が、そのルーツについての講演や出品作品の解説を行います。
今回は、作品を直接ご覧いただいたうえ、実際にその作品の制作に携わる作家の話を聞くことができる貴重な機会となりますので、ぜひご来場ください。
1 日時 平成27年12月20日(日曜日) 15時10分開始(なごや歴史講座終了後) 20~30分程度
2 会場 佐賀県立名護屋城博物館 企画展示室
3 参加料 無料 ※事前申し込みは不要です
【梶原靖元氏プロフィール】
1962年 佐賀県南波多生まれ
1980年 有田工業高等学校デザイン科卒 唐津焼窯元太閤三ノ丸窯に弟子入り
1989年 大丸北峰氏に師事し煎茶道具を習う
2003年8月~11月 韓国にて海外研修
2005年9月 NHKBS2 「侘びの茶碗をよみがえらせたい」放映
2007年6月 NHK教育 「美の壺」出演
主な出品作品
粉青沙器魚文片瓶 (李鶴天氏作品)
釘彫伊羅保茶碗 (李錫潤氏作品)
井戸茶碗 (李鐘泰氏作品)
白磁鉄絵虎文壺 (金栄植氏作品)
粉青茶碗 (宋基珍氏作品)
朝鮮唐津肩衡窯変茶入 ※仕覆 青木間道 (岡本作礼氏作品)
斑唐津茶碗 (梶原靖元氏作品)
黒唐津壺 (川上清美氏作品)
唐津白地黒掻落し魚文水盤 (十四代中里太郎右衛門氏作品)
太陽シリーズパート18「静かなる太陽」 (藤ノ木土平氏作品)
唐津井戸茶碗 (丸田宗彦氏作品)