特別企画展「肥前名護屋 ―幻の巨大都市―」
※この展覧会は終了しています。
概要
肥前名護屋は、玄界灘に面した佐賀県北部の東松浦半島北端に位置し、豊臣秀吉による大陸への侵攻(文禄・慶長の役)に際して、国内における軍事拠点として大きな役割を担った地域です。
このために肥前名護屋には、秀吉の居城である名護屋城が築かれ、周辺の山々には日本各地から参陣した多くの大名たちの陣屋が築かれました。また京・大坂・堺等から商人が集い、城下町も大きく発展し、政治・経済・文化の中心となった人口20万人とも推定される国内最大級の巨大都市が突如としてその姿を現しました。
しかしながら、秀吉の死により戦争は終息へ向かい、約7年間で肥前名護屋はその役割を終え、忽然と歴史の表舞台から姿を消しました。短期間で消長した肥前名護屋は、桃山時代の標識遺跡としての歴史的価値は高く、現在までに名護屋城跡と23箇所の大名陣屋跡が特別史跡「名護屋城跡並びに陣跡」として指定されています。
開館25周年を記念して開催する本展覧会では、肥前名護屋に参陣した大名ゆかりの品とともに我が国の歴史上類を見ない軍事都市が形成された肥前名護屋の姿に迫ります。また、今回は文禄期に描かれた「世界及日本図」や肥前名護屋で前田利家が愛用したと伝わる「算盤」、明国使節団に対する対応について秀吉に一任するということで武将たちに署名をさせた「諸大名等連署誓紙」などの貴重な資料も御紹介します。ぜひこの機会に御来場ください。
会期 | 2018年9月28日(金曜日)~11月11日(日曜日) ※会期中展示替えを行います。展示品の詳細は、下記の「主な展示資料」をご確認ください。 (前期展示)2018年9月28日(金曜日)~10月25日(木曜日) (後期展示)2018年10月26日(金曜日)~11月11日(日曜日) |
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休館日 | 会期中無休 |
会場 | 佐賀県立 名護屋城博物館(企画展示室) |
観覧料 |
特別企画展会場(企画展示室)のみ有料 |
主催 | 佐賀県立名護屋城博物館 |
後援 |
唐津市、唐津市教育委員会、玄海町、玄海町教育委員会、 |
協力 | 肥前名護屋城を語る会、肥前名護屋城倶楽部、名城会、 肥前名護屋城歴史ツーリズム協議会、佐賀県波戸岬少年自然の家 |
主な展示資料
世界及日本図(国重要文化財/福井県立若狭歴史博物館蔵)
豊臣秀吉自筆書状(重要美術品・佐賀県重要文化財/当館蔵)
扇面三国図(重要美術品/大阪城天守閣蔵)
諸大名等連署誓紙(東京国立博物館蔵)
肥前名護屋城図(篠山市教育委員会蔵/大阪歴史博物館寄託)
肥前名護屋城図屏風(佐賀県重要文化財/当館蔵)
名護屋御陣図(前田育徳会蔵)
高徳公算盤[前田利家所用](前田育徳会蔵)
高徳公尊像[前田利家画像](前田育徳会蔵)
高徳公甲冑[金小札白絲素懸威胴丸具足](前田育徳会蔵)
前田利家印判状(前田育徳会蔵)
蓮華王茶壷・卯の花茶壷(真田宝物館蔵)
茜染めの旗(真田宝物館蔵)
真田昌幸画像(上田市立博物館蔵)
真田幸村画像(上田市立博物館蔵)
伊達政宗甲冑椅像[複製](瑞巌寺蔵) など
関連イベント
記念講演会
日時:2018年10月28日(日曜日) 13時30分~15時30分〔予定〕
演題:「巨大城郭都市・名護屋を読み解く -城・陣・町-」
講師:千田嘉博 氏(奈良大学文学部教授)
場所:名護屋城博物館ホール
定員:500名
受講料:無料/事前申し込みは不要です
名護屋ヒストリーツアー
学芸員とともに陣跡や旧城下町地域などを巡ります。
定員に達しましたので締め切りました(10月7日)
- 日時:2018年10月14日(日曜日) 10時~16時
- 参加費:無料、ただし事前のお申込みが必要です
- 定員:40名程度(先着順)
- 見学予定先:特別史跡名護屋城跡、前田利家陣跡、島津義弘陣跡、
真田昌幸陣跡、旧城下町地域 - 集合場所:名護屋城博物館エントランス
- 備考
・近隣の遺跡については徒歩で移動します。
また、遠方の陣跡には貸切バスで移動します。
・昼食については一度博物館に戻ってから1時間程度の
休憩時間を取ります。各自で昼食をご準備ください。
・歩きやすい服装でご参加ください。
・荒天時には見学経路の変更を行う場合があります。 - お申込み・問合わせ先
佐賀県立名護屋城博物館 学芸課
電話 0955-82-4906
ファックス 0955-82-5664
メール nagoyajouhakubutsukan@pref.saga.lg.jp
展示解説
9月29日(土曜日)、10月6日(土曜日)、10月13日(土曜日)、10月20日(土曜日)、11月3日(土曜日)、11月10日(土曜日)
いずれも午後2時から40分程度を予定。