テーマ展「館蔵名品展」
※この展覧会は終了しています。
名護屋城博物館では、メインテーマ「日本列島と朝鮮半島との交流史」や城郭史、唐津・東松浦地域の歴史と文化、韓国の歴史と文化に関する資料を収集し展示しています。
本展覧会は、館蔵資料の中で歴史的・美術的に価値の高い資料やなかなか目にする機会の少ない資料などを厳選して展示紹介するものです。今回は様々なも
のに形づくられた銅製品と 、多様な主題から「場所」の情報を伝えるために描かれた絵図・地図に焦点を当てるほか、新たに収蔵した資料もあわせて紹介します 。
会期
令和3年2021年)2月26日(金 曜日)~5月9日(日曜日)〔 7 3 日間〕
※月曜休館(ただし5 月3日月曜日・祝日は開館 、5月6日(木曜日)は休館)
会場
佐賀県立名護屋城博物館 企画展示室
展示構成
(1)銅(あ か が ね )万能の金属 (2)絵図・地図 天下万物を描く
(3)新規収蔵資料 伝名護屋城跡採集 旧名古屋村庄屋松尾家資料
出品点数
約120点
観覧料
無料
主催
佐賀県立名護屋城博物館
会期中のイベント
(1)なごや歴史講座 3月21日(日曜日)「肥前名護屋城を知る」
13時30分~15時、本館ホール
料金:無料(事前申込不要)
主な展示資料(参考)
「大治四年」 銘青銅製経筒(高30.2cm)
平安時代末期の末法思想の影響から経典等を収め、
地中に埋納されたもの。
胴部には、大治四年(1129)十月二十七日、筑前
国宗像郡(福岡県宗像市)に埋納されたことが彫刻さ
れている。
双字勝字銃筒 (長44.9cm)
文禄・慶長の役当時の朝鮮国軍の青銅製銃
筒の一種。袋部から二股に銃身が分かれてい
ることが特徴で、韓国でも3例しか知られて
おらず、うち1点は「宝物」(国宝)に指定
されている。
「萬暦癸未八月日」(1583年8月)に姜
孫という匠によって製作されたことが彫刻さ
れている。
日本図(49.7×59.6cm)
ポルトガルの宣教師ティセラが1595年に制作した銅板
版画である。ティセラ自身、来日したことはなかったが、
宣教師や商人などから得た様々な情報からこの図を作成し
た。蝦夷を欠く日本列島の形状は整っており、Figen(肥
前)、Bungo(豊後)などラテン語表記が確認できる。
一方、朝鮮半島をCOREA INSVLAとして記しているの
もこの資料の特徴の一つである。
この図は17世紀を通じてヨーロッパに広がり、以後の日
本図にも踏襲されていく。