名護屋城博物館

展示案内EXHIBITION

テーマ展「古唐津と茶陶」

2022年6月17日(金曜日) ~ 2022年8月21日(日曜日)

 安土・桃山時代の後半になると、商人、大名、武将たちの間で「茶の湯」が流行するようになります。この「茶の湯」の流行によって、茶入(ちゃいれ)や茶碗(ちゃわん)、水指(みずさし)など茶の湯に用いる陶磁器、いわゆる「茶陶」(ちゃとう)が求められるようになりました。
 また、唐津焼は戦国時代末期に朝鮮半島の技術の流入により作り始められ、文禄・慶長の役を契機に、朝鮮半島から連れて来られた陶工たちによって発展し、慶長年間に急成長を遂げ全国に流通しました。唐津焼の茶陶はその後も茶人や大名達に好まれ、長く受け継がれました。江戸時代後期になると、特に唐津においては「献上唐津」と呼ばれる繊細優美な焼き物が生み出されています。
 今回は、唐津焼に影響を与えた中国や朝鮮、国内の茶陶とともに、多くの茶人や大名たちに愛された唐津焼の茶陶を紹介します。

タイトル テーマ展「古唐津と茶湯」
会期 令和4年(2022年)6月17日(金曜日)~8月21日(日曜日)
会場 佐賀県立名護屋城博物館 企画展示室
展示構成 (1)名護屋城の時代と茶陶
(2)古唐津の茶陶
(3)唐津焼茶陶の展開
出品点数 42件77点
観覧料 無料
主催 佐賀県立名護屋城博物館

会期中のイベント

(1)なごや歴史講座
    6月19日(日曜日) 「記録資料から読み解く唐津街道」
    7月17日(日曜日) 「塩の歴史 ―縄文時代から名護屋城の時代―」
    8月21日(日曜日) 「文禄・慶長の役後の名護屋城」
    いずれも13時30分~15時00分、名護屋城博物館ホール
    料金:無料(事前申込不要)

(2)「黄金の茶室」体験プログラム
    日時:6月25日(土曜日) 10時、11時、12時、13時、14時、15時の計6回実施
    会場:名護屋城博物館常設展示室
    ※復元した茶室内で、お抹茶でのおもてなしや学芸員による解説などを行う、特別なプログラムです(有料・要事前申込)。7月以降のプログラム実施については、改めてお知らせします。

主な展示資料


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鉄釉叩き耳付き水指(銘 福の神)(てつゆうたたきみずつきみずさし めい ふくのかみ)
佐賀県重要文化財
製作地等:肥前 甕屋ノ谷窯
年代:1590 - 1610年代
唐津市教育委員会所蔵 中里家寄贈資料
 叩き成形で作られた矢筈(やはず)口の水指。四角に押し歪めて作られた姿は時代の好みを如実に表し、古唐津を代表する名品の一つといえる。蓋が伴うが別窯跡の採集品であり、釉薬(ゆうやく)のかかった口の状況から元来共蓋はなかったと考えられる。箆(へら)による線文が特徴で、内面には青海波(せいがいは)がよく残る。。

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鉄絵蒲公英文沓茶碗(てつえたんぽぽもんくつちゃわん) 
製作地等:肥前
年代:1590 - 1610年代
佐賀県立九州陶磁文化館所蔵 高取家コレクション
 大ぶりの沓茶碗。口を塗った鉄絵の具が黒く胴に流れている。正面には蒲公英とされる文様が描かれ、他に丸文などもあり、内部も太筆で線を引く。厚く作った口は一部を斜めに切っている。高台(こうだい)は蛇の目状に削り、脇に二条の彫を巡らす。

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呉須絵三階菱文茶碗
(ごすえさんがいびしもんちゃわん)
製作地等:肥前
年代:文化14年(1817) - 19世紀中葉
佐賀県立九州陶磁文化館 高取家コレクション
 やや粗目の白土で作られたいわゆる献上唐津の茶碗。黒色の顔料で三階菱を二方に描くが、一つは黒く塗り、一つは輪郭だけの白抜きである。江戸後期最後の唐津藩主小笠原家時代と推測されている。