文禄の役と洪浩然
※この展覧会は終了しています。
洪浩然画像(部分)
洪浩然(こう・こうぜん)は、文禄の役における激戦として知られる晋州城攻防戦のさなかに佐賀の将兵によって捕らえられたのち、鍋島直茂・勝茂父子の右筆(ゆうひつ/書記官)として仕えました。書の巧みさでも知られ、謹直で力強い楷書が特徴的なことから「こぶ浩然」とも称されています。
大韓民国国立晋州博物館は、晋州城内に所在し、慶尚南道西部地域を中心とした歴史・文化とともに文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)の専門博物館として活動する歴史博物館であり、平成15 年から当館と学術交流協定を結んでいます。両館では相互に特別展等での出品・調査協力を行っているほか、洪浩然や出兵時に日本軍が朝鮮半島南岸に築いた倭城の共同調査などを実施してきました。
本展は両館の学術交流協定20 年を記念して開催するもので、特に両館の共同調査によって大きな注目を集めた洪浩然ゆかりの品や佐賀で受け継がれてきた作品を一堂に御紹介しながら、歴史を紡ぐ大切さ、そして学術・文化交流を続ける意義について改めて振り返ります。
会期 |
2023年6月30日(金曜日)~8月27日(日曜日) |
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会場 | 佐賀県立 名護屋城博物館(企画展示室) |
観覧料 | 無料 |
主催 | 佐賀県立名護屋城博物館 |
協力 | 大韓民国国立晋州博物館 |
担当学芸員による展示解説(30分程度、参加無料)
- 7月16日(日曜日)15時10分~ ※なごや歴史講座終了後に行います。
- 7月23日(日曜日)14時~
- 8月20日(日曜日)14時~
- 8月27日(日曜日)15時10分~ ※なごや歴史講座終了後に行います。
期間中のイベント
(1)なごや歴史講座
7 月16 日(日曜日)「洪浩然の足跡をたどって」 講師:久野哲矢(当館学芸員)
8 月27 日(日曜日)「佐賀城本丸跡の発掘調査」 講師:加藤裕一(当館学芸員)
いずれも時間は13 時30 分~15 時、会場は名護屋城博物館ホール ※当日受付
(2)ナイトミュージアム2023
学芸員の案内のもと夜の名護屋城跡を見学し、本丸跡で夏の星座を観察します。
8 月19 日(土曜日)18 時30 分~21 時 ※要事前申込み
展示資料一覧
代表的な展示資料
洪浩然画像
佐賀県重要文化財
当館蔵(洪悦郎氏寄贈)
1783年ごろ
洪浩然使用の筆
佐賀県重要文化財
当館蔵(洪悦郎氏寄贈)
江戸時代前期
洪浩然筆 紺紙白字詩書屏風(画像は左隻)
公益財団法人鍋島報效会蔵
江戸時代前期
展示期間:6月30日~7月30日
洪浩然筆 七言絶句二首屏風(画像は右隻)
当館蔵(洪美壽子氏寄贈)
江戸時代前期
展示期間:8月1日~8月27日
洪浩然筆 「勤謹」
公益財団法人鍋島報效会蔵
江戸時代前期