テーマ展「ようこそ!韓国伝統工芸の世界へ」
※この展覧会は終了しています。
佐賀県立名護屋城博物館は、日本列島と朝鮮半島との交流史を展示のメインテーマとしており、韓国の歴史文化に関する資料や様々な伝統工芸資料を収集しています。その内容は家具、装身具、楽器等多岐にわたり、古い工芸資料だけでなく、現代の伝統工芸作家によって卓越した技術で制作された作品もあります。
今回のテーマ展「ようこそ!韓国伝統工芸の世界へ」では、厳選した館蔵資料をそれぞれが使用されるくらしの衣食住の場面に分けて展示し、工芸資料の美しさや精緻な技術をご紹介します。
日々のくらしの中で、工芸品は実用的な機能を持って使用されるものです。しかし、人々は道具としての用途を満たすだけでなく、そこに祈りを込めた文様や、螺鈿や漆、彫刻といった華麗な装飾など、機能を超えた彩りを加えてきました。くらしの中にある工芸品だからこそ、それぞれの時代、地域ならではの使用する人々の美意識を感じ取ることができます 。
工芸品の造形やそこに表された装飾から、くらしの中にある美、そして韓国の美意識の一端に触れていただければ幸いです。
会期
2024年7月5日(金曜日)~2024年8月25日(日曜日) 【52日間】
休館日:月曜日 ただし祝休日の場合は翌日
会場
佐賀県立名護屋城博物館 2階 企画展示室
展示構成
テーマ | 主な展示品 |
1.衣 | ・ ・煙管 ・ |
2.食 | ・ ・ ・ |
3.住 | ・ ・ ・ ・パンダヂ(朝鮮時代の収納家具) |
4.名品 | ・ ・ ・ |
点数
約30点
観覧料
無料
主催
佐賀県立名護屋城博物館
会期中のイベント
・テーマ展担当学芸員によるギャラリートーク
日時: 7月15日(月曜日※海の日) 14:00~
7月21日(日曜日) 15:00~ ※なごや歴史講座終了後に実施します
8月4日(日曜日) 14:00~
8月18日(日曜日) 15:00~ ※なごや歴史講座終了後に実施します
料金:無料(事前申し込み不要)
・なごや歴史講座 「卜骨からみる日本列島と朝鮮半島」
日時:7月21日(日曜日) 13時30分~15時
場所:本館1階ホール
料金:無料(事前申し込み不要)
・なごや歴史講座 「佐賀県の茶業と歴史」
日時:8月18日(日曜日) 13時30分~15時
場所:本館1階ホール
料金:無料(事前申し込み不要)
衣服や物を収納するために女性が使用した家具です。朱塗で、上面及び正面の3カ所に図案化した寿文を螺鈿で施し、裏面の蝶番の金具には「寿福」「富貴」「多男」と陰刻されています。これらの装飾から、結納の際に使用されたものと考えられます。
真鍮製の食器で、本資料は合計16の器とスッカラ(匙)とチョッカラ(箸)からなります。飯床器は一揃いとして使用される格式高いもので、朝鮮時代の上流階級では、夏季は陶磁器、冬季は真鍮製の飯床器が用いられました。
女性が身だしなみを整えるために使用した鏡台で、引き出しには化粧道具や櫛などを納めていました。天板の内側には鏡が付いており、天板を上に開けると、鏡を斜めに立てかけて固定することができます。本資料は、黒漆地に螺鈿で正面に竹葉文、上部と側面に亀甲文を施し、蝶番は真鍮を使用しています。