佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

美術館玉手箱3「異国趣味の美術-南蛮・唐-」

※この展覧会は終了しています。

美術館 2010年7月13日(火曜日)~ 2010年8月31日(火曜日)
↑ここをクリックすると
ポスターの画像が
大きくなります。

(121kb; PDFファイル)
唐船図(長崎古版画)【部分】 個人蔵

 今も昔も日本人は海外のブランドが大好きです。大航海時代にヨーロッパの船が運んできた"南蛮渡り"の珍品や中国から輸入された"唐物"は、異国趣味の人びとを魅了し、南蛮や唐の名は、たんなる地域の名称をこえて、憧れのブランドとなりました。

 龍造寺四天王の一人成松信勝(なりまつ・のぶかつ)の南蛮兜は、16世紀のヨーロッパ製です。大変に珍しいものですが、徳川家康がとても良く似たものを所有していました。

 佐賀出身で、桃山時代の権力者の知恵袋であった禅僧の閑室元佶(かんしつげんきつ)が小城の三岳寺におさめた坐氈(ざせん/禅寺の茶事で使う敷物)は、豊臣秀吉の陣羽織と同様のインド製の刺繍布を仕立てたものです。

 名品を紹介する今回の「玉手箱」では、佐賀藩主鍋島家が贈答に使った中国風の更紗や緞通(だんつう)、南蛮鉄を使った刀、江戸時代の油絵の達磨図など11点を展示します。

 珍奇で豪華な異国趣味の世界をお楽しみください。

会期 平成22年7月13日(火曜日)~8月31日(火曜日)
会場 美術館1号展示室B
観覧料 無料

展示資料一覧(11件)

No.資料名員数時代所蔵備考
1 唐船図(文錦堂) 1幅 江戸~明治時代(19世紀) 個人蔵
2 南蛮船図鐔 1枚 江戸時代(18~19世紀) 館蔵
3 南蛮兜 1頭 桃山時代(16世紀) 館蔵
4 桃実形兜 1頭 桃山時代(16~17世紀) 館蔵
5 達磨図 1面 江戸時代(18世紀) 円通寺
6 脇指(二代兼広) 1口 享保8年(1723年) 館蔵
7 刀(初代行広) 1口 江戸時代(17世紀) 館蔵
8 坐氈 1枚 慶長10年(1605年) 山岳寺 佐賀県重要文化財
9 鍋島更紗見本 1巻 江戸時代(19世紀) 館蔵 佐賀県重要文化財
10 鍋島緞通 芍薬に唐花文 縁二重雷文 1枚 明治時代(19世紀) 館蔵
11 鍋島緞通 蟹牡丹唐花文 縁二重雷文 1枚 大正時代(20世紀) 館蔵