佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

自然史

博物館2階 1号展示室

有明海の生物展示の様子 この展示室は、大きく「地質」と「生物」のコーナーに分かれています。
 「地質」のコーナーでは、佐賀県の主な岩石・鉱物・化石をとおして、佐賀県の大地の成り立ちについて展示・解説しています。
 また、「生物」のコーナーでは、佐賀県の植物・哺乳類・野鳥・昆虫や有明海の生物をテーマに、標本やパネル、ジオラマなどで、佐賀県の自然環境の特性を展示・解説しています。

展示項目と主な展示資料

A 佐賀の自然

1 佐賀の大地
(1)佐賀の地質のなりたち
球状閃緑岩・陶石など岩石・鉱物標本
(2)化石は語る
アミノドン・コペプテリクスなど化石標本
2 佐賀の生き物
(1)佐賀の植物
カネコシダ・クロカミランなど模型
(2)佐賀の哺乳類
キツネ・タヌキなど剥製標本
(3)佐賀の野鳥
カササギなど剥製標本
(4)佐賀の昆虫
オオウラギンヒョウモン・ベッコウトンボなど昆虫標本
(5)有明海の生き物
エツ、アリアケヒメシラウオ、ムツゴロウなど貴重な有明海の生物の樹脂封入標本やジオラマ

※主な展示資料は、展示替えにより展示していないこともあります。

展示資料ダイジェスト

球状閃緑岩

球状閃緑岩

 佐賀県多久市相浦地区の球状閃緑岩には直径数センチメートル~数十センチメートルの円形やアメーバ状の球状構造が見られます。佐賀県天然記念物です。(佐賀県立宇宙科学館蔵)
アミノドンの歯の化石

アミノドンの歯の化石

 新生代 古第三紀 相知層群から見つかりました。アミノドンは絶滅したサイの仲間です。植物食性で水辺の環境を好んだと考えられています。佐賀県で見つかった数少ない哺乳類化石です。(不動寺康弘氏採集 佐賀県立宇宙科学館蔵)
コペプテリクスの大腿骨の化石

コペプテリクスの大腿骨の化石

 新生代 古第三紀 杵島層群から見つかりました。コペプテリクスは全長1~2メートルの絶滅した海鳥です。海に潜って魚やイカをつかまえていました。佐賀県で見つかったコペプテリクスの化石数は、全国でもトップクラスです。(不動寺康弘氏採集 佐賀県立宇宙科学館蔵)
ティラノサウルス生態模型

ティラノサウルス生態模型

 このティラノサウルス生態模型は、展示されていた国立科学博物館(東京都)から1970年(昭和45年)に県立博物館へやってきました。(佐賀中央ライオンズクラブ・佐賀葉がくれライオンズクラブ寄贈)
キツネ、タヌキの剥製

キツネ、タヌキの剥製

 佐賀県内で確認されている哺乳類は約30種です。脊振山系や多良山系などの連続した樹林地・里地里山では、イノシシ、タヌキ、キツネ、ニホンザルなどが見られます。
カササギの剥製

カササギの剥製

 「カチカチ」という鳴き声から、佐賀県ではカチガラスともよばれている佐賀県の県鳥です。カササギの仲間は北半球の広い範囲に分布していますが、日本ではその多くが佐賀平野を中心とした狭い範囲に生息しているため、生息地(佐賀県16市町と福岡県筑後地方の市町村)を定めた天然記念物に指定されています。
森林の生きものたちのジオラマ

森林の生きものたちのジオラマ

 佐賀県の森林で生活している生物の様子を示したジオラマです。スダジイやタブノキの照葉樹林にノウサギやイタチなどの動物が隠れています。
有明海の干潟の生物

有明海の干潟と生物のジオラマ

 有明海の干潟で生活している生物の様子を示したジオラマです。ワラスボやムツゴロウの巣、ウミタケやアゲマキなどの二枚貝の生息状況もわかります。

※展示替えにより展示していないこともあります。