テーマ展「武の品格―肥前刀・宮田派甲冑の世界―」
※この展覧会は終了しています。
博物館
2016年2月 5日(金曜日)~ 2016年3月13日(日曜日)
佐賀藩主鍋島家の御刀鍛冶(おんかたなかじ・御用刀工)の忠吉(ただよし)とその一門は、江戸時代を通じて100人を超える刀工を輩出し、隆盛を極めました。肥前刀と呼ばれるその作品は、江戸時代の専門書では「最上大業物(さいじょうおおわざもの)」と最高級の評価を受けるものもあり、大名家同士の贈答用として用いられました。
一方、宮田派は鍋島家から発注を受ける御鎧師(おんよろいし)を輩出するなど、甲冑や刀の鐔(つば)を制作していた甲冑師の一族です。鉄の鍛造(たんぞう/打ち出し)の技法を得意とし、武威を示すような「烈」の文字や龍の文様などを甲冑の胴に表して高く評価されました。
肥前刀と宮田派の甲冑はともに佐賀の武士が好んだ質実剛健な作風で、落ち着いた武の品格を感じさせます。
この展覧会は、初代から九代までの歴代の忠吉とその一門、宮田勝貞をはじめとする宮田派の甲冑や鐔を一同に展示するものです。佐賀が育んだ武の品格をこの機会に是非、ご覧ください。
主な出品作品
・刀(初代忠吉) 1600(慶長5)年、佐賀県立博物館蔵
・刀(初代忠吉) 1632(寛永9)年、個人蔵
・刀(二代忠広) 江戸時代(17世紀)、佐賀県立博物館蔵
・刀(三代忠吉) 江戸時代(17世紀)、佐賀県立博物館蔵
・涛・日輪文打出五枚胴具足(宮田勝貞)
1718(享保3)年、佐賀県立博物館蔵、佐賀県重要文化財
・古梅文打出五枚胴具足 江戸時代(18世紀)、佐賀県立博物館蔵
・龍図打出鐔(宮田勝貞) 1725(享保10)年、佐賀県立博物館蔵
・鳥居透鐔(宮田勝貞) 江戸時代(18世紀)、佐賀県立博物館蔵
涛・日輪文打出五枚胴具足(宮田勝貞)
会期 | 2016年2月5日(金曜日)~3月13日(日曜日) ※毎週月曜日は休館。 ただし祝祭日の場合は開館、翌火曜日が休館。 |
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場所 | 博物館 3号展示室 |
観覧料 | 無料 |
展示内容 | 刀剣、甲冑等の武具等 約45点 |
その他 | 写真撮影はご遠慮ください。 |