博物館テーマ展示1「古経(こきょう)-中世の美と祈り-」
※この展覧会は終了しています。
博物館
2010年4月13日(火曜日)~ 2010年5月30日(日曜日)
仏教の教えを説く経典には無限の力があると信じられ、それを制作することは絶大な功徳をもたらすと考えられてきました。 古くは、『日本書紀』に673年に経典を書写したという記事があり、今日に至るまで多くの経典が制作されてきました。奈良時代には、国によって設けられた写経所で質が高く美しい経典が書写され、平安時代には装飾経の制作や埋経が流行しました。鎌倉時代には木版印刷が多くおこなわれ、南北朝から室町時代には日本各地で大般若経の制作が盛んになります。経典に記される奥書により、制作の動機がわかることがありますが、国家安泰のため、一族の繁栄、長寿や健康など、さまざまな願いがこめられているようです。
今回のテーマ展示では、県内にのこる中世以前の古経を紹介します。古経に宿る美と、そこに秘められた祈りに思いをはせ、どうぞ御鑑賞ください。
会期 | 平成22年4月13日(火曜日)~平成22年5月30日(日曜日) |
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会場 | 佐賀県立博物館 3号展示室 テーマ展示コーナー |
展示資料 | 17件(約580点) |
観覧料 | 無料 |