美術館 玉手箱4「売茶翁 肖像と書」
※この展覧会は終了しています。
美術館
2010年9月29日(水曜日)~ 2010年11月21日(日曜日)
売茶翁像(部分) 比喜多宇隆筆 | 子瞻煎茶歌 売茶翁筆 |
売茶翁(1675~1763)は、肥前蓮池(佐賀市蓮池町)出身の禅僧(黄檗僧)で、61歳頃から京都で茶具を担い煎茶を売ることで評判になりました。この売茶翁の肖像(絵画・彫刻)と自筆の書を展示しますので、ぜひ御観覧ください。
会期 | 9月29日(水曜日)~11月21日(日曜日) |
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会場 | 佐賀県立美術館・1号展示室B |
展示資料 | 9点 ■肖像 (1)売茶翁像 1幅 比喜多宇隆 江戸時代(19世紀) 館蔵 (2)売茶翁像 1幅 柚木玉邨 大正12年(1923) 館蔵 (3)売茶翁像 1躯 辻井蔵苑 昭和時代(20世紀) 館蔵 ■書 (4)七言絶句 1幅 売茶翁 江戸時代(18世紀) 館蔵 (5)聖護林偶成 1幅 売茶翁 宝暦5年(1755) 館蔵 (6)子瞻煎茶歌 1幅 売茶翁 宝暦7年(1757) 館蔵 (7)一行書「重陽九月菊花新」 1幅 売茶翁 宝暦9年(1759) 館蔵 (8)一行書「調高賞音稀」 1幅 売茶翁 宝暦10年(1760) 館蔵 ■その他 (9)炉龕「僊窠」【複製】 1基 山本笙生 昭和63年(1988) 館蔵 ※展示内容は変更することがあります。 |
観覧料 | 無料 |
売茶翁(ばいさおう) 延宝3年~宝暦13年(1675~1763) 肥前蓮池(佐賀市蓮池町)出身の禅僧(黄檗僧)。蓮池の龍津寺開山の化霖道龍(1634~1720年)のもとで出家、僧としての名は月海元昭。各地で修業を積み、やがて僧であることを誇って人の施しを受けるのは、自分の志ではないと考えるようになる。61歳頃から京都で茶店「通仙亭」をひらき、折々に茶具をにない名勝の地などで茶を売り、売茶翁の名で呼ばれるようになる。煎茶の普及と流行に起点となり、煎茶道の祖と称される。伊藤若冲によって肖像が描かれ、若冲の《動植綵絵》に対して一行書「丹青活手妙通神」を贈るなど、交友が知られる。 |