佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

博物館テーマ展示6・佐賀偉人伝刊行記念展示「鍋島直正の書」

※この展覧会は終了しています。

博物館 2010年12月28日(火曜日)~ 2011年2月20日(日曜日)
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鍋島直正肖像写真
(財団法人鍋島報效会所蔵)
「忠勤」 拳堂(鍋島直正)筆
(本館蔵)
「先憂後楽」(范仲淹『岳陽楼記』句)
(本館蔵)

 佐賀県教育委員会では、本年度から佐賀の幕末明治期の人物をシリーズで紹介する「佐賀偉人伝」を刊行しています。11月にはシリーズ第一作として、『鍋島直正』が全国発売されました。

 今回のテーマ展示では、この佐賀藩10代藩主鍋島直正(閑叟/1814~71)を取り上げます。

 直正は、「算盤大名」「蘭癖大名」「肥前の妖怪」などとも呼ばれます。これは、大規模な行財政改革を断行し、藩校教育を推進するとともに、大砲・蒸気船製造や西洋医学研究など当時の日本で最先端といわれる佐賀藩の近代化を推進して、藩としても、個人としても幕末維新期に大きな存在感を見せた直正の功績を評する言葉です。

 また、久米邦武著『鍋島直正公伝』によれば、直正は書を幕府右筆の男谷燕斎(おだにえんさい/1777~1840)に学び、「九歳の時の揮毫を見るに、殆ど成人の筆の如く」であったとされています。中国風の書体で洗練されており、年を追うごとに豪放で枯れた書を為すようになりました。

 今回の展示では、直正幼少期から晩年までの書を一堂に展示し、その書の魅力や直正の人柄・功績を振り返ることとしています。

会期 平成22年12月28日(火曜日)~平成23年2月20日(日曜日)
会場 佐賀県立博物館 3号展示室(テーマ展示コーナー)
展示資料 14点 (展示資料一覧を御参照ください。)
観覧料 無料
ギャラリートーク 日時:平成23年1月16日(日曜日)14時~ (30分程度)
講師:佐賀城本丸歴史館副館長 古川英文

【参考資料】鍋島直正(1814~71)関係略年表 (pdf 483kb)

No資料名作者寸法(本紙)備考
1 鍋島直正肖像写真パネル  -  - 原資料は財団法人鍋島報效会所蔵
2 鍋島直正像 (作者未詳) 75.0×25.6センチメートル 本館蔵
3 「先憂後楽」(范仲淹『岳陽楼記』句) 「楚門」(鍋島直正) 170.5×88.7センチメートル 本館蔵/安政3(1856)年
4 「寿」 (鍋島直正) 59.3×28.2センチメートル 本館蔵/幼少期
5 「南山送寿杯」 (鍋島直正) 202.0×66.5センチメートル 本館蔵/幼少期
6 「柳暗花明又一邨」 (鍋島直正) 130.0×28.5センチメートル 本館蔵
7 七言絶句書「二頃」云々 「茶雨」(鍋島直正) 116.0×40.0センチメートル 本館蔵
8 五言二句書「花掩」云々 「茶雨亭」(鍋島直正) 130.0×51.0センチメートル 本館蔵
9 「秉彝」(へいい) (鍋島直正) 47.2×71.0センチメートル 佐賀城本丸歴史館蔵
10 「好生館」 (鍋島直正) 28.0cm×68.0センチメートル 佐賀県立病院好生館蔵(佐賀城本丸歴史館保管)/安政5(1858)年
11 「忠勤」 「拳堂」(鍋島直正) 58.3×96.6センチメートル 本館蔵
12 「舟行」(七言絶句書「春事」云々) 「茶雨」(鍋島直正) 135.5×66.2センチメートル 本館蔵
13 「春遊」(七言絶句書「満郊」云々) 「悾菴」(鍋島直正) 104.0×59.6センチメートル 本館蔵
14 「愛酒不愧天」 「燕斎孝」(男谷燕斎) 127.2×26.9センチメートル 本館蔵

サテライト展示

  • 期間:平成23年1月4日(火曜日)~2月4日(金曜日・立春)
  • 場所:県庁本館待合室
  • 内容:元佐賀県知事鍋島直紹(なべしま・なおつぐ)氏の書額「寒梅一朶已含春」(かんばいいちだ、すでにはるをふくむ)を展示します。 

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