博物館テーマ展示1「肥前の甲冑師 宮田」
※この展覧会は終了しています。
博物館
2011年4月12日(火曜日)~ 2011年5月29日(日曜日)
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肥前の甲冑師 宮田家の作品をまとめた初めての展示を行います。
宮田家は肥前佐賀城下の岸川町(現在の伊勢町)で甲冑(かっちゅう)や刀の鍔(つば)を制作していた甲冑師です。甲冑師は鎧師(よろいし)あるいは具足師(ぐそくし)とも呼ばれていました。
宮田家系図では、江戸幕府の御用を務めた春田(はるた)派の流れを汲むと伝え、"春田"や"晴田"とも名乗っていましたが、実際の技術は江戸時代に一大派閥を形成した明珍(みょうちん)派に学んでいたようです。
作品が確認されるのは、五代目の宮田勝貞(かつさだ)以降のことで、六代の勝義(かつよし)、八代の勝真(かつざね)、勝貞の弟の勝盈(かつみつ)、勝義の子の勝常(かつつね)、伝記不詳の勝徴(かつよし)などの鐔が伝わっています。
宮田家が得意とする技法は明珍風の鉄の鍛造(打ち出し)で、武威を示すような「烈」の文字や龍の文様などを甲冑の胴にあらわして高く評価され、また、鐔も鉄製で金銀の装飾にたよらない堅牢なものとなっています。
宮田家の甲冑や鐔は佐賀藩からの注文を受けることもあったようで、その質実剛健な作風は、佐賀の武家の好みによくかなったものであったと考えられます。
会期 | 平成23年4月12日(火曜日)~5月29日(日曜日) 休館日 毎週月曜日 ※ただし、5月2日(月曜日・祝日)は開館します。 |
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会場 | 佐賀県立博物館 3号展示室(テーマ展示コーナー) |
主催 | 佐賀県立博物館 |