佐賀県立博物館|佐賀県立美術館

EXHIBITION展示案内

速報展示「鍋島元武と芥子仏」

※この展覧会は終了しています。

博物館 2012年6月22日(金曜日)~ 2012年7月 8日(日曜日)

 鍋島元武(なべしまもとたけ)(1662~1713)は、小城藩三代藩主で、徳川綱吉(とくがわつなよし)の信任があつく、徳川光圀とも交流がありました。黄檗宗(おうばくしゅう)の僧侶でもあり、小城の星巌寺(せいがんじ)や玉毫寺(ぎょくごうじ)の創建にかかわりました。玉毫寺には、鍋島元武の肖像画や肖像彫刻とともに、芥子仏(けしぶつ)と名付けられた小さな仏像が伝えられています。長さ3ミリメートルほどの極小の木片ですが、合掌した両手の肘からは天衣が垂れ下がり、しっかりと仏像の姿をしています。正徳3年(1713)8月5日の夜に元武の煙草の燃え残りの中から見つかったといわれており、よほど珍しかったのか、藩の公式記録である「元武公御年譜」にも記述されています。 今回の速報展示は、この珍しい仏像を公開し、多くの方に見てもらいたいという所蔵者玉毫寺の希望を受けて急遽企画したもので、あわせて、芥子仏と一緒に保管されていた鍋島元武の爪や博物館に寄託されている鍋島元武の肖像画(佐賀県重要文化財)なども展示します。

会期 平成24年6月22日(金曜日)~7月8日(日曜日)
会場 佐賀県立博物館 ロビー
鍋島元武 芥子仏 高さ:3ミリメートル未満
幅:1ミリメートル未満
背景の黒い線は、
鍋島元武の遺髪
です
鍋島元武像(部分)
佐賀県重要文化財
小城市・玉毫寺所蔵
喜多元規筆
天和2年(1682)