テーマ展「高木背水―明治天皇を描いた画家―」
※この展覧会は終了しています。
高木背水(たかぎ・はいすい1877-1943)は現在の佐賀市松原に生まれました。
鍋島邸の玄関書生をつとめながら絵の修業をはじめた高木は、やがて号のとおり「背水の陣」の覚悟で画家を志し、米国、英国へと渡って絵を学び、大正時代には明治天皇の肖像を謹写する栄誉を賜りました。その後は朝鮮半島に渡って現地の美術振興に尽くし、帰国後は練馬にアトリエを構えました。
本展は、当館の収蔵作品を中心に、人物画や風景画を通じて高木背水の画業を紹介するものです。
高木は、とりわけ優れたデッサン力を有する画家であり、紙巻き煙草の製造販売で財をなした実業家・村井吉兵衛の令嬢を描いた《婦人肖像》等、彼が手掛けた肖像画はいずれも際立った描写力を見せています。
また、英国での風景画学習の成果が如実に表れた《緑陰》のようなさわやかで明るい作品や、鬱蒼と杉の樹の生い茂る様が往時の雰囲気をよく伝える《箱根街道》等、風景画の数々もあわせて御紹介します。
さらに、本展では、高木の際立った業績といえる大作の肖像画《明治天皇像》《鍋島直大像》等、佐嘉神社所蔵の作品を特別に展示いたします。この機会にぜひ、御覧ください。
主な展示作品
高木背水《明治天皇像》 |
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高木背水《婦人肖像》 |
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高木背水《緑陰》 |
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高木背水《箱根街道》 |
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高木背水《朝鮮風景》 |
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高木背水《佐賀鯱の門》 |
会期 |
2016年1月1日(金曜日・祝日)~2月14日(日曜日) |
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場所 | 美術館2号展示室 |
観覧料 | 無料 |
その他 |
写真撮影はご遠慮ください。 |