新収蔵品展
※この展覧会は終了しています。
博物館
2016年12月23日(金曜日)~ 2017年2月 5日(日曜日)
県立博物館・県立美術館では、平成27年度から28年度(10月末日)までに購入・寄贈・寄託によって新たに収蔵した資料の中から、歴史・美術・工芸の各分野にわたる41件41点を展示・紹介します。
特に、佐賀出身で日本近代洋画のパイオニアの一人である百武兼行(ひゃくたけかねゆき)の「田子(たご)の浦図(うらず)」は、画業の最初期にあたるロンドン滞在期に描かれた作品で、西洋で本格的な油彩を学んだ最初期の日本人の動向を伝える極めて重要な作品です。
また、幕末の佐賀藩に生まれ、明治政府において外務卿(がいむきょう)として高い評価を受けた副島種臣(そえじまたねおみ)の書「五言絶句(ごごんぜっく)」は副島の個性豊かな書風が表れた優品です。
さらに、佐賀藩主鍋島家の御用刀工・忠吉とその一門が制作し、鉄の地肌が美しいことから「肥前の糠目肌(ぬかめはだ)」と呼ばれる肥前刀のほか、独自の考案による脱色染色法を用いた染色家城秀男(じょうひでお)による作品群など、注目すべき逸品の数々をご覧いただけます。
たくさんの初公開資料も含まれており、新収蔵品展ならではのバラエティーに富んだ展示となっていますので、ぜひ、この機会にご鑑賞ください。
会期 | 2016年12月23日(金曜日・祝日)~2017年2月5日(日曜日) |
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会場 | 佐賀県立博物館(3号展示室) |
観覧料 | 無料 |
主催 | 佐賀県立博物館 |
展示資料 | 「新収蔵品」展 展示資料一覧.pdfのとおり |
百武兼行「田子の浦図」明治9年(1876年)
副島種臣「五言絶句」明治18年(1885年)頃
城秀男「二つの構成」昭和51年(1976年)