博物館テーマ展 佐賀県考古学の歩み‐人と遺跡-
※この展覧会は終了しています。
博物館
2018年1月16日(火曜日)~ 2018年2月18日(日曜日)
佐賀県の考古学は、江戸時代から始まりました。幕末の佐賀藩士である草場佩川、古川松根、南里有隣らにより、佐賀市久保泉花納丸古墳から出土した銅鏡や管玉の丹念な記録が残されています。これらの記録は、現在の考古学の水準からみて資料的価値が高く、当時の学問水準の高さを示します。
戦前、戦後の佐賀県の考古学研究をリードした人物に松尾禎作や七田忠志は、県内の遺跡をくまなく歩き回り、松尾は、『佐賀県史跡名勝天然記念物報告書』に県内各地の遺跡の報告を行うとともに、弥生時代の墳墓である支石墓を調べ『北九州支石墓の研究』を上梓し、卓越した研究成果を上げています。また、七田は、佐賀平野東部地域の遺跡を論文にまとめ、この地域の弥生時代遺跡が中国大陸や朝鮮半島の影響を受けて成立したことを明らかにしました。その後も吉野ヶ里遺跡を中央の学会に紹介するほか、三津永田遺跡を始めとする各地の遺跡の調査に深く係わっていきます。
本企画展では、佐賀県の先人が残した考古学に関する記録類や出土品からその足跡をたどるとともに、佐賀の考古学が日本考古学に与えた影響について紹介します。
<出品点数> 古文書、掛け軸、青銅鏡、銅剣等約80点
佐賀県考古学に携わった人々
会 期
平成20年1月16日(火)~平成30年2月18日(日)
会 場
佐賀県立博物館 2号展示室