OKADA-ROOM Vol.15 おもざしをうつすー岡田三郎助と洋画家たちの人物画ー
※この展覧会は終了しています。
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠、岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を顕彰してきました。館内の常設展示室「OKADA-ROOM」では、岡田作品を中心に館収蔵の近代洋画の優品を紹介し、ご来館の皆様にご好評をいただいています。
Vol.15では、「おもざしをうつす―岡田三郎助と洋画家たちの人物画―」と題し、人物を描いた作品に焦点を当てます。古来より"人"というテーマは、画家たちにとって大変重要なものでした。それは岡田をはじめとする近代の洋画家たちも同様で、数々の印象深い人物画を残しています。彼らの自画像からは、画家としての意気込みや自己の内面に対する深い思索が見いだせます。また、親しい人々やモデルを描いた作品からは、像主の人となりや息づかいまでも感じられるようです。さらに当時の名士たちをモデルに画家が腕を振るった肖像画からは、時代の一断面も垣間見えます。
今回の展示では、岡田三郎助と、同時代の洋画家たちの手による人物画を選りすぐって紹介します。画家ごとの人物表現の違いにもぜひ御注目ください。
OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】
会期 |
2019年11月23日(土曜日・祝日)~2020年2月24日(月曜日・祝日) 休館日 |
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会場 | 美術館1階 OKADA-ROOM |
観覧料 | 無料 |
その他 | フラッシュ類や、三脚等の機材を用いての写真撮影はご遠慮ください。 作品にお手を触れないようお願いいたします。 また、寄託作品の写真撮影はご遠慮ください。 (詳細は受付スタッフにお尋ねください。) |
OKADA-ROOM Vol.15「おもざしをうつすー岡田三郎助と洋画家たちの人物画ー」出品目録(1022KB)
主な出品作品(★印はOKADA-ROOM初展示作品)
(1)身近な人へのまなざし
1 岡田三郎助《中野多津像》 1893頃 油彩・画布 個人蔵(寄託)
2 岡田三郎助《自画像》※ 1899 油彩・画布 佐賀県立美術館
※~12月22日まで期間限定展示(その後、2020年1月1日より博物館「県博クロニクル」展で展示予定)
3 岡田三郎助《ぬいとり》 1914 油彩・画布 佐賀県立美術館
4 黒田清輝 《小代為重像》 1897 油彩・画布 佐賀県立美術館
5 御厨純一《自画像》★ 不詳 油彩・画布 佐賀県立美術館
(2)人のすがたの探求
6 岡田三郎助《矢調べ》 1893 油彩・画布 佐賀県立美術館 (佐賀県重要文化財)
7 岡田三郎助《少年》★ 1899 油彩・画布 佐賀県立美術館
8 岡田三郎助 《薊》 1908 油彩・画布 佐賀県立美術館
9 岡田三郎助 《朝鮮婦人》 1922 油彩・画布 佐賀県立美術館
10 岡田三郎助《裸婦》 1935 油彩・画布 佐賀県立美術館 (佐賀県重要文化財)
11 百武兼行《タンバリンを持つ少女》 1881頃 油彩・画布 個人蔵(寄託)
12 三根霞郷《アイヌの顔》★ 1924 油彩・厚紙 佐賀県立美術館
13 北島浅一《画家の妹》★ 1929 油彩・画布 佐賀県立美術館
(3) 時代を生きた人々
14 岡田三郎助《藤山雷太像》 1914 油彩・画布 佐賀県立美術館
15 岡田三郎助《斎藤恒三像》★ 1936 油彩・画布 佐賀県立美術館 (新収蔵資料)
16 岡田三郎助 《斎藤はる像》★ 1936 油彩・画布 佐賀県立美術館 (新収蔵資料)
17 青木繁《木下秀康大尉像》 1910 油彩・画布 個人蔵(寄託)
18 高木背水《婦人肖像》 1915頃 油彩・画布 佐賀県立美術館
岡田三郎助《藤山雷太像》1914年、油彩・画布、佐賀県立美術館
岡田三郎助《ぬいとり》1914年、油彩・画布、佐賀県立美術館
高木背水《婦人肖像》1915年頃、油彩・画布、佐賀県立美術館
青木繁《木下秀康大尉像》1910年、油彩・画布、個人蔵(寄託)