OKADA-ROOM Vol.16 ー陽光の下で描くー
※この展覧会は終了しています。
佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠、岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を顕彰してきました。
1897(明治30)年から1901(明治34)年にかけてパリで油彩画を学んだ岡田三郎助は、師ラファエル・コランについて外光を取り入れた明るい色彩表現を会得しました。そこで得た学びは、のちに花開く岡田の温雅な色彩感覚の一端をなすこととなります。この岡田の色感は人物画のみならず、屋外の光景を描いた作品でとりわけ豊かに発揮されました。
今回のOKADA-ROOMでは、岡田三郎助をはじめ、洋画家たちが手掛けた風景画の名品を下記により紹介します。春から初夏にかけての瑞々しい野山の景や、留学や旅行で遊んだ外国の風景など、画家たちが現地で味わった光や風、空気を想像しながらお楽しみください。
OKADA-ROOMについては【こちら】
岡田三郎助アトリエについては【こちら】
会期 |
2020年2月29日(土曜日)~5月31日(日曜日) 休館日 |
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会場 | 美術館1階 OKADA-ROOM |
観覧料 | 無料 |
その他 | フラッシュ類や、三脚等の機材を用いての写真撮影はご遠慮ください。 作品にお手を触れないようお願いいたします。 また、寄託作品の写真撮影はご遠慮ください。 (詳細は受付スタッフにお尋ねください。) |
主な出品作品(★印はOKADA-ROOM初公開作品)
・岡田三郎助《夕陽》1894年、油彩・板、館蔵 ★
・岡田三郎助《風景》1919年、油彩・画布、館蔵
・岡田三郎助《富士山(三保にて)》1920年、油彩・画布、館蔵
・岡田三郎助《新緑》1929年、岩絵具・絹、館蔵 ★
・岡田三郎助《フローレンス風景》1930年、水性絵具・絹・板・布貼、館蔵
・岡田三郎助《コローの池》1930年頃、油彩・画布、個人蔵(寄託)
・岡田三郎助《コローの池》1931年、岩絵具・画布、個人蔵(寄託) ★
・岡田三郎助《初夏風景》制昨年不詳、油彩・画布、個人蔵(寄託) ★
・岡田三郎助《丹霞郷》1933年、油彩・画布、個人蔵(寄託)
・岡田三郎助《子持山》1934年、油彩・カンヴァスボード、館蔵
・岡田三郎助《伊豆山風景》1935年、油彩・画布、館蔵
・岡田三郎助《淙々園にて》1935年、油彩・画布、個人蔵(寄託)
・久米桂一郎《子供のいる風景》1895年、油彩・画布、館蔵
・ラファエル・コラン《日だまり(くつろぎ)》1896年、油彩・画布、館蔵
・青木繁《朝日》1910年、油彩・画布、小城高等学校同窓会黄城会蔵(寄託)
・高木背水《英国風景》1911年、油彩・画布、館蔵
・御厨純一《巴里郊外の春》1928年、油彩・画布、館蔵 ★
・北島浅一《梅》1940-41年頃、油彩・画布、館蔵 ★
・小代為重《自宅の庭》昭和初期、油彩・板、館蔵 ★
岡田三郎助《富士山(三保にて)》1920年、佐賀県立美術館
岡田三郎助《丹霞郷》1933年、個人蔵(寄託)
岡田三郎助《新緑》1929年、佐賀県立美術館
青木繁《朝日》1910年、小城高等学校同窓会黄城会蔵(寄託)